日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

この9月を目前に"きな臭さ"は轟音とともにやってくる

 

8月もあと1週間。さて、これからいかなる9月を迎えることになるのか。

思えば、昨年の9月は活気があった。2020年に悲願の東京オリンピックが決定。
「五輪という新しい〈坂の上の雲〉を目指すことで〈心のデフレ〉を取り払い、国全体が自信を取り戻すきっかけになる」と喜色満面で語ったのは、猪瀬前都知事であった。

“2020年東京五輪の招致議員連盟”の会長代行で、日本オリンピック委員会(JOC)理事でもある橋本聖子さんもがんばった。

日本時間の8日午前5時20分、国際オリンピック委員会(IOC)のJ・ロゲ会長から開催地を「TOKYO」と告げられた瞬間、招致への苦労をともにした仲間たちと、抱擁はむろんのこと、どれだけ熱いキスを交わされたことであろう。もちろん、セクハラでもパワハラでもあるはずはない・・・とは思うが。

 

961 960

 

全聾(ぜんろう)の作曲家、 佐村河内(さむらごうち)守さんの交響曲第1番『HIROSHIMA』がヒットを続けていた。発売以来、CDの売り上げは17万枚だった。現代のクラシック作曲家としては空前のことだという。昨年9月の人気ぶりはすごかった。

2013年3月31日に日本放送協会(NHK)が『NHKスペシャル』で、『魂の旋律~音を失った作曲家~』と題された(佐村河内守さんを特集した)ドキュメンタリー番組を放送した。佐村河内守さんが徹底的に美化されて、異常なほどの持ち上げ方の演出が、印象に強く残っている。それがきっかけで、大手新聞社等が"美談にあふれる文章"を競って掲載し始めた。

<1963年、被爆2世として広島に生まれ、独学で作曲を始めるが35歳で聴力を失う。音楽家として致命的なハンデを負った絶望の中、轟音(ごうおん)のような耳鳴りに苦しみながら、交響曲を完成させた。あげくの果てには、修行僧のような求道。強靱な精神力が、困難な状況での創作を可能にしたのだろう>などと、神ならぬ仏のように崇めたて始めた。

 

962 963

 

さわやかなお話もある。昨年9月26日に、楽天が西武に4―3で勝ち、(昨季の)パ・リーグ優勝を決めた。球団結成以来、苦節9年の末の大きな栄冠であった。

新規参入後、お荷物球団といわれ、その前年までの順位は〈6〉〈6〉〈4〉〈5〉〈2〉〈6〉〈5〉〈4〉であった。
9年目の悲願達成の原動力はエース田中投手。 開幕から無傷の22連勝、 前年から26連勝はともにプロ野球記録。

楽天被災地を励ましたが、同時にファンの底力をもらって優勝したともいえる。そして、日本シリーズでは、セ・リーグの覇者である巨人を堂々と破り、念願の日本一も手に入れた。その楽天も現在は、リーグ最下位に甘んじているのが残念ではある。

 

964 965

 

中米カリブ海に浮かぶオランダ領キュラソー島。この島出身で日本プロ野球・ヤクルトのウラディミール・バレンティン選手が、王貞治さんら3人が持つホームラン記録を更新したのは、昨年9月15日のことである。この日は歴史的な56、57号を放ち、10月4日には60号へと新記録を伸ばした。それにしても、オランダの選手が王さんの記録を破ろうとは夢にも思わなかった。

<バレンティン選手が妻を監禁容疑にて米で逮捕>というニュースが飛び込んできたのは、本年の1月半ばのことである。事件は大事にいたらなかったため、今季も日本で元気にプレーをしているが、開幕後の4月には(バレンティン選手から)巨人のマシソン投手への挑発がきっかけで、乱闘寸前の騒ぎになったり、最近も同僚のバーネット投手とヤクルトベンチで乱闘騒ぎを起こしている。

本年8月23日現在のホームラン数は28本でリーグ2位である。これからも大いなる活躍を期待したいのであるが、“きな臭いこと”の出始めは、少々気にかかる。せっかくの才能を“無”にした朝青龍のようにならなければいいと思うのである。

 

966 967

 

わが家から近所の厚木基地は、“ソ連崩壊”以降に戦闘機の騒音は軽減されたが、今でもなにかの事が起きると轟音が響き渡る。その音で、国際的な“いざこざ”が起きている予感がしてならない。

尖閣諸島の領有権をめぐり、中国との小競り合いが続いたときも、報道よりも轟音の方が早かった。つい最近もふだんにはない轟音が続いた。そして数日後に<中国軍の戦闘機、米軍機に異常接近>とのニュースが流れた。

<米政府は繰り返される中国軍の挑発行為を組織的行動と見て、いらだちを募らせており、衝突の可能性に懸念を強めている>そうだ。
<挑発をする>。<挑発に乗る>。<やられたらやり返す>。
この一連の行為は、前述の野球選手個人とよく似ている。個人どうし乱闘になっても、まわりの大勢の人間で引き離すことはできるだろう。

それが、有り余る軍事兵器を所有する大国どうしなら、だれがどうやって引き離せばいいのか。挑発させない“抑止力”も必要だろうが、挑発をしないための“抑止力”がなければどうにもならない。わが家の空の轟音を聞くたびに、<他人事ではいられない>耳鳴りが、わが身に宿る。

さて、これからの9月はいったいどうなることやら。

 

広告を非表示にする