日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

こころのゆとりで見えてくる本質が潤う生き方へと変えていく

 

5年前に観た映画『アバター』はおもしろかった。当時の3Dや映像美が新鮮だったこともあるが、作品本編に強く引き込まれた。

パンドラという異星の原住民ナヴィとコンタクトをとるため、地球人は人間とナヴィの遺伝子を組み合わせ、肉体アバターを作りあげた。そして、自身の遺伝子を提供した人間が、遠隔操作でアバターの操縦を行う。それを観ながら私は、こころとからだの関係に置き換えていた。

こころは、ころころところがるからこころ、というらしい。こころがからだを動かし、気持ちの持ち方がその人の人生、ということなのであろう。

 

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新しい情報を得る順番といえば、インターネット、テレビ、新聞ということになるのだろうか。車で仕事をする時間の長かったときは、ラジオ、インターネット・・、であったが。いずれにしても、今はいつどこにいてもインターネットにつながるようになっている。

テレビを観ながらでも、その番組で気になることは、タブレットですぐにネット検索してしまう。テレビで得られる番組情報だけでは用が足らない。

そのおかげで、知識やデータは自分の脳ではなく、パソコンやネットにほとんどおまかせである。そういうことが、ネットの弊害などとよく指摘されるが、モノは考えようで、情報はコンピュータやネットにおまかせしたら、脳がすっきりしていいのではないかと思う。

知識に頼り過ぎることは危険である。ひとりの人間の持ちきれる情報量などはたかがしれている。上記の如く、現在は原則として誰でもが差別なく情報を得られる時代なのだから。無理して知識を暗記しなくても、検索をすればいくらでも出てくる。

 

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素直に見れば本質が見えてくる。よく言われる言葉であるが、世の中では知識や情報で理論武装しないと気のすまない方も多い。

物事を素直に見ることができると、脳の新皮質より旧皮質を、そしてもっと根幹にある脳幹を働かせることができる。大人になっていくことで、外側の脳ばかり使うようになり、内側を使わなくなる。必要以上の理論武装により、本来備わっている自分の生命力を衰えさせたり、勘を悪くさせてしまっては元も子もなくなる。

 

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素直に見られるということは、人を見る際にも大事なことである。私の周りでも、情が深く豊かな人は、いらいらしたりせず、相手のささいなミスにも寛大である。他人を批判するにしても厳しい言い方などしない。

情の薄い人は、相手を表面だけでとらえ、相手が示す真の情には気づかず、アラだけを探す。相手の短所しか見ないで、長所を見ることができないのである。

「情」というものは、一見不確かで、あやふやなように感ずるが、ものを正しく見たり、本能でとらえる、という能力と密接な関わりがある。

まずは、先入観やこだわり、自分が利口だという思いをすてて、ものを素直に見ることである。

 

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平均的に、人間の脳の重量は体重の2%にすぎない。脳に関わる血液量は全量の6分の1だそうだ。そして、そのエネルギー消費量は全身の20%と驚くほど大きい

酷使ばかりしている脳の新皮質を、少し休ませてあげれば、無駄なエネルギーを抑えられるかもしれないのである。

そのためにも、余分な知識に縛られず、素直でシンプルな目線にて、本質を見つけるようにこころがけたいものである。こころにゆとりが持てれば、自分はもちろんのこと、他人をも、潤す生き方へと変えられるのではないか。