日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

『右脳左脳が右往左往』というタイトルにしようと思ったらすでにたくさん使われていた

 

右脳のことを書こうと思ったら、『右脳左脳が右往左往』というタイトルがパッと浮かんだ。しかし、念のためにネット検索をしてみると、ほとんど同様な言葉がどんどん現れてきた。パッと浮かぶというのはまさに右脳的。それが、多くの人の右脳へ同じように浮かんだ、というのがおもしろい。もっとも、「右脳左脳」と「右往左往」の語呂合わせ感は否めないが。

右脳、左脳については、古くから興味があった。もともとは、歯科医の方が(右脳を)偶然に発見、という記憶がある。右脳のことをカーラジオで聴いて、すぐに興味を持った。それから右脳に関する本を読み漁った。当時、右脳に関する本はわずか数冊しかなかったが、ブーム?後は「右脳」入りタイトルの本が続々と出版された。

1995年に出版の『脳内革命』は、410万部(続編と合わせると530万部)を売り上げる大ベストセラーになっている。そして、この本の内容もほとんど右脳のことで占められている。ちなみに私は、数年前に(『脳内革命』と続編を)読んでそのことを知った。

 

543

 

ポール・マッカートニーさんの『イエスタデイ』という作品の作曲秘話は有名である。ある日、就寝中に夢の中でメロディが浮かび、スタジオであわててコード(和音)を探して完成させた。ところが、(ご本人は)あまりにも自然に浮かんできたものだから、別の誰かの曲ではないかと思い始め、周りの者たちに聴かせて回ったそうだ。

そして、だれもそのメロディを知らないということで、自分のオリジナル曲だと認識した。あと、すごいことに作曲に要した時間が演奏時間と同じということ。夢の中で浮かんできて、そのまま口ずさんだだけだから、たしかにそういうことになる。まさに右脳を感じるエピソードといえる。

 

544 545

 

覚えるが左脳で、憶えるが右脳。書くが左脳、描くが右脳。ネガティブが左脳、ポジティブが右脳。意識が左脳、無意識が右脳。算数、国語が左脳、音楽、図画が右脳。WindowsのPCは左脳、MacのPCは右脳。左脳は言語脳、右脳はイメージ脳。理屈屋の左脳、直感型の右脳。こうして、右脳と左脳の分別はどんどん出てきそうである。

医学的根拠がないとはいうが、こうして頭の中の棲み分けができるということはすごい。

 

546 547

 

私がシナリオに興味を持った時期は、右脳というものが世に浸透する少し前であった。映像的な文章や文体について興味を持ったのである。「映像にするべきための文章」を書いてみると、意外な違和感があった。イメージが(極端に)主で、言語が従の作業なのである。

そのことはどういうことなのか、あまりにも抽象的でうまく表現ができなかった。それが、「右脳」という定義で納得できた。「右脳に浮かぶ映像を左脳で表現する」ということなのである。よくよく考えると、どんなジャンルの創作にもその作業はつきものであろう。右脳を知る前までは、自分の脳の働きがどうなっているのかわからずモヤモヤしていた。

そして、作家や音楽家の名作が誕生するときに「降臨」というようなことをよくいわれるが、そのときに受け取る役目はやはり右脳だと思う。

 

548 549

 

マクルーハンのメディア論である、ホットメディアとクールメディアに、右脳と左脳の関わりはどうなっているのか。とても興味深いところである。ホットメディアは右脳で、クールメディアは左脳、と一概に決めつけられないはず。そこのところがまだまだ勉強不足なのである。

頭には頭が下がる』にも書いた、右脳と左脳の役割分担としては、情報の内容や質のちがいがある。

  • 左脳は自分脳=自分だけの(人生の)歴史。
  • 右脳は先祖脳=自分脳の10万倍の(人類祖先の)歴史。

脳の使用率はたったの3%で、97%が潜在脳ということについても、右脳の未使用率が大部分のようである。それ故に右脳は神秘脳といっても過言ではない。