頭には頭が下がる
頭が痛い。頭が重い。頭が悪い。頭が下がる。頭に来る。頭に入れる。頭に血が上る。頭数。頭打ち。頭金。頭ごなし。頭を抱える。鶏頭牛尾。徹頭徹尾。
思いつくままに「頭」の付く言葉を並べてみたが、まだまだありそうである。人間のからだの部位の中では、「頭」がよく使われているようだ。
さて、人間の成人は60兆の細胞から成り立っているが、産まれたばかりの赤ちゃんは3兆の細胞ということ。そしておもしろいのが、脳の細胞は140億で、赤ちゃんも成人と同じ140億だそうだ。
脳は25歳を頂点として、毎日10万の細胞が失われている。私の脳細胞もだいぶ減っているのだろうか、物忘れが多くなっているような気がする。
脳の重量は体重のわずか1~2%なのに、脳に使用する血液量は20%にも達するらしい。頭脳労働と肉体労働に分けても、脳の労働量は思いのほかすごい。
また、脳の使用率はたったの3%で、97%が潜在脳ということである。もし、脳をフル活動させたら、血液が足らずに生命の維持ができないのであろうか。
人間の脳は、爬虫類脳、哺乳類脳、霊長類脳の3層構造になっていて、爬虫類脳、哺乳類脳は右脳とつながっている。まさに、野性的な脳というイメージである。
- 左脳は自分脳=自分だけの(人生の)歴史。
- 右脳は先祖脳=自分脳の10万倍の(人類祖先の)歴史。
右脳をPCのOSに例えられることもあるが、左脳の自分だけの人生体験は、右脳のスケールに比べると、あまりにも小さなものに感じられる。右脳の先祖脳は、まさに宝庫である。もっと右脳を、有効活用しないといけないような気持ちになってくる。