日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ハンカチとハニカミ

春季キャンプを前にしたプロ野球界も今は佑ちゃんフィーバー一色の感があります。まだ、プロとして一球も投じる前から大騒ぎし過ぎではないかと思えるほどです。それに応えるかのような球団や本人のリアクションにも(サービス精神はわかるのですが)違和感がある。

思えば4年半前の「ハンカチ王子」騒ぎも記憶に新しい。そのすぐあとにゴルフの天才少年現ると評されたのが石川遼くんで、「ハンカチ王子」の流れから「ハニカミ王子」と称されました。

15歳の遼くんが一気に人気をさらって優勝をしたマンシングウエアオープンの試合はすごかった。もちろんまだアマチュアの一少年が、なみいるプロたちを相手に優勝をさらってしまったのだから、鮮烈なできごとでした。記憶にまちがいがなければ、たしか宮里優作選手のツアー初優勝に期待がかかっていた試合だったと思う。当然のことながら宮里選手に多くのギャラリーが張り付いていたはずだが、途中からものすごい少年がいるということでギャラリーのほとんどが石川遼選手へと移動してしまった。

その後の遼くんフィーバーや活躍は今さら言うことはありません。獲得賞金最年少一億円突破や賞金王、昨季もトップに逆転まで迫った賞金ランキング3位というプロとしての実績を積んでいる。そして、CM出演でもキムタクの本数を追い越し、出演金額も高ランクにまでなっている。プロとしての実力と稼ぎは群を抜いているようです。

攻めのゴルフを身上として、十代のうちにプロ相手の実力を示しての人気を得ているといっても過言ではないであろう。

また、楽天・田中将大投手は昨年末の契約更改で、昨季年俸1億8000万円から2000万円増の2億円に到達している。マーくんこと田中選手は佑ちゃんと甲子園の決勝で投げ合った投手であるのは誰でも知っている。マーくんもこの4年間でプロ相手の実力を示して、遼くん同様に攻めのピッチングを身上としている投手である。

スポーツのジャンルに関わらず、人気先行の選手は古くから多く出現している。人気がないよりはある方がいいに決まっているが、その人気に裏打ちされた実力を示せるかどうかが大きな課題であることは変わらない。

一時的に活躍できても、だんだん実力が伴わずCM出演だけが目立っている選手もいました。そのCMさえも実力に比例してお声がかからなくなりいつのまにか控えの選手になったり消えていったりと。客寄せパンダなどとのありがたくない陰口もあります。

なにはともあれ、プロを相手にどれだけできるか、その世界でどこまでよじ登れるのかは本人の力以外にはありません。その第一歩はどういう歩みになるのでしょう。