日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

今日がみそかで明日は大晦日

 

晦日(みそか)とは、本来「三十日」の古い表現であるそうだ。
ふつか、みっか、…と続く先にある言葉らしい。
但し、通常の解釈では<翌月の朔日(さくじつ)の前日>となる。

月相を表す弦・望・晦・朔に由来するもので、「朔」は月が現れることを意味するのに対し、「晦」は月が隠れることを意味する。

なにやらむずかしそうだが、本日の30日は「晦日」で、明日は一年で最後の日となる「大晦日」と勝手に解釈してみる。そして明後日が「朔日」なのだ。
その意は、<陰暦で、毎月の第一日。ついたち。朔の瞬間を含む日で、一月一日、元日、正月>ということだ。

 

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今の時期のことを調べてみると、おもしろいことにつながる。
スポーツの優勝場面などでおなじみの胴上げは、<江戸時代の人もした>とある。
こちらは「煤払(すすはら)い」といって、歳末の大掃除の後のお楽しみだった。

袖まくりした人が輪となり、わいわいと放り投げる絵が、(書物だけでなく)インターネットでも閲覧できる。その風景は、武家、商家、町家…どこでも見られたらしい。

家内に積もる煤を落とし終えた後、地で足を汚すまいと人が宙に浮く。新年を迎える前の縁起担ぎだったのだ。私も胴上げをしてもらえるのなら、これから大掃除に励みたいのだが、なにもなさそうなので例年通り新年へ持ち越してしまうであろう。

 

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今朝、おもしろい新聞記事を見つけた。
<地球上に生まれては死んでいった人類の総数はどれくらい?>の疑問から始まり、人類学者・香原志勢(こうはらゆきなり)さんの著書『人類生物学入門』には、「1120億人」と書かれてあるそうだ。

過去200万年をさかのぼった累積人口の試算という。1120億分の1の自分が、1120億分の1の誰かに出会う。人間関係とは壮大なものである。親、子、友人、隣人などと、どの出会いも奇跡のような確率である。

一昨日あわてて投函した年賀状の束も、毎年のように会う友人はホンの一握りである。まさに奇跡の確率で出会えた友人たちと、年に一度のハガキ一枚でつながっている。
今、直接会っても姿かたちで判別できないかもしれない。それなのに、1120億分の1の大切な人にはかわりがない。

 

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2013年の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)によると、各政党本部の収入では、自民党が前年比47%増の232億9801万円で、5年ぶりのトップ。
民主党は同52%減の94億2654万円と、前年の2位から4位に順位を下げた。

民主党の収入が半減したとはいえ、「貯金」にあたる繰越金は潤沢で、174億480万円(13年末)と収入の2倍近くに上っている。収入2位は共産党で、前年比3%減の225億4051万円。同党は09年~12年の4年連続トップだったが、自民党に抜かれた。

共産党政党交付金を受け取っておらず、党機関紙の購読料など事業収入196億1461万円が収入全体の87%を占めている。3位は公明党で、前年比4%増の142億6705万円。5位は日本維新の会の40億9876万円。
よくわからぬが、政治の中だけは景気のいい数字が並んでいる。

 

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ゆとりとは「こころの定期預金」のようなものだと、どこかで心理学者が話していた。
たまれば心はおおらかで寛容になり、しかも減りにくい。

しかし減ると焦りから人は攻撃的になる。キレやすくもなる。長いデフレで、実際の「懐のゆとり」はかなり目減りしている。
今や10世帯に3世帯は貯蓄ゼロになったとか。20歳代の4割は蓄えがないらしい。

カネが全てではないが、多くの人は財布の中身はもちろん、こころの蓄えもすり減らしているようだ。明後日からの新年に向けて、値上げ予定商品の目録がどんどん増えてきている。「こころの定期預金」を切り崩さずに新年を迎えられるかどうか心配である。