日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

カルロス・クライバー

先週、衛星放送でコンサートを観たが、すばらしい指揮者である。
指揮とはまさに表現力ということを感じさせる。
手話を越えた体話とでもいうのか、からだの動きやすばらし笑顔で演奏者たちを楽しく導いていく。
雰囲気としては、サッカー全日本のザッケローニ監督と共通するかもしれない。

演奏を指示しながら観客として楽しんでいるようでもある。
指揮者は第1番目の観客なり、のように。
調和の美というのもたっぷりと表現していた。

アンコールの定番なのだろうか「ラデツキー行進曲」では観客に向かって拍手で参加させる。そのテンポや強弱。その指揮のうまさであたかも楽器の名演奏をしているような気分にさせられる。演奏者も観客も一体化して、カルロス・クライバーの世界の中で戯れられるひとときである。