日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

痛い紅葉

20数年ぶりに大山(神奈川県)に登った。
それより前にも何度か訪れているが、いつもケーブルカーの往復だけだった。
ところが今回は、紅葉のシーズンでもあり、日曜日でもあったので、駐車場の確保のため早朝にでかけて7時頃には到着した。車内で途中のコンビニで調達した朝食を摂り、小一時間過ごした。そして、徒歩で向かい始めたが、ケーブルカーの始発は9時過ぎということなので、初めての徒歩登山に挑戦である。ケーブルカーの始発駅では行列ができていたが、それを横目に阿夫利神社を目指した。

道中は険しい積み石の階段もあったが、なだらかな方の女坂から登った。
息切れもあったが、なんとか目的地に着くことができた。
しかし、阿夫利神社直前で、動き始めたケーブルカーに追い抜かれたのは悔しかった。
なんといっても、6分ほどで登ってしまうらしいのだ。
こちらは徒歩で、色づき始めた木の葉を楽しめたことがせいぜいの慰めである。
阿夫利神社でゆっくりと休みがてら、さてケーブルカーで帰ろうかと思ったら、同行の妻の一言で、帰りも徒歩で男坂経由で戻ることに決まった。

登りも時間はかかりつつも到着することができたので、下りの帰路はもっと楽だろうと気楽なものだった。ところが数分後に自分の甘さを思い知った。
険しい積み石の階段を降りるときに、転げ落ちそうで怖くなって足が思うように動けない。
過去に何度か、酔っ払って駅の階段落ちを経験しているわが身のため、無意識に埋もれていた(恐ろしい)記憶が蘇ってきたようである。行きよりも下りがはるかに時間がかかり、足がガタガタになりながらようやくふもとにたどり着けた。

そのときの足の痛みが今もとれず、階段の上り下りにはとくにうずいてしまう。
しかし、登山をする気がまったくなかったのだが、この痛みが登山のいい記念という気にもなってきている。