日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

お得感の裏には当然訳があり

 

或るレストランの料理メニューで、コースが2つあるとする。リーズナブルなコースが4千円で満足コースは5千円也。これだとお客さんの選ぶ決め手がないそうな。

もし、2つのメニューに豪華プラン1万円コースを加えたらどうなるのか。3つのコースを設定することにより、中間の満足コースを選ぶ人が増えるという。値の高いコースとの比較で安く感じる効果もあるからだ。営業マンがよく使うコントラスト(対比)効果である。

その昔、新幹線ひかり号が超特急を名乗ったのにも同様のわけがあるとか。開業から約10年、特急扱いだったこだまを超える超特急料金を設定して、最速と定刻順守にこだわりつつ利用者へ時間を売る。

駅の停車や通過は15秒刻みで指定され、乗車前の運転士は時計の時刻を秒単位で照合していた。

 

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その道の達人と呼ばれる人もいるらしい。「穴出るよ、穴出るよ」等の口上で数字を記した紙を売る。地方競馬予想屋は、出走馬の状態、騎手との相性、いくつかのデータをもとに、レースの行方を占う商売だ。

近年では、なかなか読めない人間の心も占うとか。人工知能(AI)で分析した「内定辞退率予測」も出現した。

情報サイトを運営するリクルートキャリアが、個々の就活生の振るまいを推測し、商品化していたらしい。AIによる「人の格付け」なのか、本人たちに無断で辞退率を割り出し、5段階に分けていたという。

そのデータを求めた企業は38社にのぼったというから、おいしい商売になったのかもしれないが、勝手な判断で社会からはじき出される人も多く出てしまうのは間違いがない。

 

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アメリカはいい国だった。どうなっちまったんだ>。(今の話ではなく)半世紀前のアメリカ映画『イージー・ライダー』でのセリフだ。アウトロー2人が自由気ままに大型バイクを駆って、アメリカを横断するロードムービーは、我々にとってとても懐かしい作品だ。

ピーター・フォンダさんとデニス・ホッパーさんは惜しくも他界されたが、爽快な映像とラストシーンのショックは今も忘れられない。

今は大統領選で賑やかなアメリカである。大事なのは、こちら側の必死の思いを察知されないこと。さらに相手も得になると思わせること。はったりも重要・・・なのらしい。1980年代に書かれた『トランプ自伝』にある氏の自論だという。

トランプさんにとって、でかい不動産取引を成功させるための極意と政治はまったく同じものらしい。

<私にとっては取引が芸術だ。それも大きければ大きいほどいい。スリルと喜びを感じる>。己の取引の能力と“天賦の才”を大いに自画自賛されてもいるようだ。選ぶも選ばぬも米国民しだいである。

そういえばこの国も9月に○○選があるらしいが、こちらは国民無視のようだ。