日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

二足のわらじと二刀流の効能

 

<二足のわらじを履く>とは、ひとりで2つの職業を兼ねるという意味ではなく、2つの職業が両立しないことをいうらしい。たとえば、勤勉な警官の裏稼業が怪盗だったとか。

野球の大谷翔平選手は二刀流といわれている。しかし、打者を打ち取ることと、投手を打ち砕く仕事は“二足のわらじ”にも思える。

手術回避を模索しつつ、日本人ルーキー歴代最多本塁打を記録した成績は効果があったようだ。先日、トミー・ジョン手術(右肘靭帯の再建手術)を受けることを発表した。

来季のマウンド復帰は絶望的であるが、野手のリハビリ期間は投手より短く、指名打者で守備に就かない場合は、さらに早く復帰できる可能性もある。打者に専念する可能性が期待されている。

一般的に投手がトミー・ジョン手術を受けた場合、復帰のマウンドまでリハビリを含めて1年から1年半ほどかかる。その間、別の仕事をこなせるというのがすごいところだ。

 

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<免許を取らせない、買わせない、運転させない>。昭和の時代にあった“3ない運動”である。その対象は16歳で手軽に免許を取れる二輪車だ。とくに、排気量50cc以下の原付バイクがこの運動の目標とされた。

当時に比べ、国内の二輪車の販売は大きく落ち込み、各メーカーそれぞれに、看板モデルを含むバイクの生産を取りやめているという。50cc以下は日本独自の規格で、先の見通しは暗いともいわれる。

<排ガス出さない、危険が少ない、偏見を持たれない>。その矢先、「3ない」な乗り物の登場で、原付きバイクはまた窮地に立たされることになる。

電動アシスト自転車の走りっぷりは快調で、各社が魅力的な製品を相次いで投入している。かつて人気を呼んだ原付きバイクを大きく上回り、販売を伸ばしている。

 

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経済産業省の調べでは、電動アシスト自転車の今年上半期(1~6月)の販売台数は35万6642台で、前年同期比8.1%も伸びている。10年前に比べて約2.5倍の売れ行きだ。2009年に原付きバイクを抜き、17年には3倍以上もの差をつけている。

1993年、ヤマハ発動機電動アシスト自転車を売り出した。バッテリーとモーターを搭載し、人がペダルをこぐ力をモーターの力で補助(アシスト)する。まさに人力とモーターの二刀流なのである。

2008年の規制緩和で、軽い力でこげるようになったり、09年には幼児の2人乗せが認められるようになったことで、30~40歳代の子育て世代の購入者が増えたという。うちの近所の駅駐輪場を見ても、自転車の半数くらいが電動アシスト式である。

日常生活で使い回せる気軽さや、風を体に受けて走る爽快感はたまらない。そのうち、名物バイクたちもエンジンではなく電池を積み、自動ブレーキなどで容姿を整えて戻るのか。

思えば、電動アシスト自転車は(エンジンを使わない)“電気二輪車”の先駆けなのかもしれない。