日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

年末年始は「Y&G」に釘付け

 

この年末年始を振り返るとテレビ放送番組の視聴件数はかなり減っている。やはりネット配信の影響なのだろう。ただ、予想外にハマッた番組が2件ある。

バラエティ特番で、X JAPANのYOSHIKIさんの出演番組がいくつかあったが、どれも楽しかった。昔からの大ファンであるが、あんなにすてきな方とは知らなかった。

GACKTさんとのチームで出演した『芸能人格付けチェック』では、正解を待つ部屋で(お腹がすいて)お菓子を食べ続けた。GACKTさんはそれを見ながら大喜びであった。

YOSHIKIさんが食べたのは某店のチーズおかき。メーカーサイトにアクセスが殺到し、サーバーがダウンした。また、一時的に全商品が販売休止にもなった。

別番組では、シャワーの温度調節がうまくいかずに帰ってしまった話と、リハーサル中にカレーが辛すぎて帰ってしまった、という伝説話が、本人の口から語られ大爆笑した。何でもイジらせてくれるYOSHIKIさんはバラエティ向きの逸材なのである。

 

2009

 

もう1件は、ムズキュンのあのドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の全話再放送である。何度でも観たくなるこのドラマは録画保存をしていなくて、再放送を心待ちしていたところである。

ガッキーこと新垣結衣さんと石田ゆり子さんのお顔を見ているだけでウキウキしてくる。

かつてパロディにはどこか“B級"感が含まれていたが、このドラマでは良質なパロディやオマージュがヒットの大きな要素になっている。第1話冒頭から『情熱大陸』のパロディで、ヒロイン・みくりの日常をさらりと紹介してしまう。その後も『NEWS23』、『サザエさん』、『新世紀エヴァンゲリオン』を作品に入れ込んでしまうのである。

制作陣も抵抗感なきようにとの計算で、“パクリ"と呼ばれるようないやらしさがない。さりげなくおもしろいパロディをいかに入れるかが、ヒットへの要因につながるようだ。

 

2010

 

<小包みの紐の結び目をほぐしながら/思ってみる/結ぶときより、ほぐすとき/すこしの辛抱が要るようだ>と。吉野弘さんの詩『ほぐす』である。

詩想は続き、男女の愛が冷めた別離へと向かう。人と人とによる熱い結び目も、<冷めてからあと、ほぐさねばならないとき/多くのつらい時を費す>ことになる。

ムズキュンの『逃げ恥』で、みくりと(雇用関係で事実婚相手の)津崎(星野源さん)が、真の結婚を意識した時、ふたりの熱い結び目はほどけかかる。

小包の紐は解かれることを想定し、ほどきやすいように加減して結ぶこともできる。男女の結び目に加減はなく、解く日が来ようとは万が一にも思わない。

この危機描写にもパロディは堂々と登場する。『逃げ恥』と同時期放映のNHK大河『真田丸』風のオープニング映像であった。みくりと津崎の家事分担解説でも『真田丸』風の勢力図CGが再現された。

という訳で、『逃げ恥』全話を完全編集録画した一枚のBDが私の手元にあるのだ。