日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

いつからコンピュータなのか

 

電子計算機だったはずのコンピュータは、いつからコンピュータと呼ばれるようになったのか。1970年代末期から1980年代にかけて普及したマイコン。このあたりから“電子計算機”が遠のいてきたようだ。集積回路で、組み込みシステムに使われるマイクロプロセッサがマイクロコンピュータと呼ばれた。

パーソナルコンピュータの“パソコン(PC)”は<個人のための理想のコンピュータ>との意味で、1972年にアラン・ケイさんが使用。世界的に広く普及したのは1981年のIBM PC以降である。

そもそも電子計算機は軍事目的で開発され1946年に発表。開発目的は弾道計算であった。終戦後は水爆の研究に使われた。思えばインターネットも軍事目的の産物で、拠点を攻撃されて情報が遮断されることのないようにと<ホストコンピュータを持たないネット>が誕生。

 

1995

 

第二次大戦前、複雑な計算はたくさんの人間たちが必要になった。“多くの計算手(computer)”たちが人力で行っていたのだ。

米陸軍・弾道研究室で開発された初期の汎用電子計算機「ENIAC」は、真空管を約1万8千本使った巨大な計算機であり、操作する仕事に携わる人もでてきた。故障を懸念されたが、トラブルはあっても(当時の実用上)問題がないレベルであったそうだ。

日本初の電子計算機は1956年(昭和31年)に生まれている。開発したのは電機メーカーではなく富士フイルムである。屈折率の異なるレンズをカメラに何枚も使うため、最適の組み合わせを計算する。その計算は専門家を動員して数か月かかった。手間を省きたい一心が国産第1号に結びついた。まさに「必要は発明の母」だったのだ。

スーパーなどでは、お客さんが自分で商品スキャン・現金決済を行う「セルフレジ」を導入する店舗が増えている。それを見るたび“電子計算機”なる呼び名が思い浮かぶ。

 

1996

 

コンビニ各社もこれまで培ってきたITの活用で流れが変わりつつあるようだ。ローソンでは、「レジロボ」という新しいレジシステムを開発・導入で、システムの力を活用し人手不足に対応しようとしている。

人手不足は今後もますます大きな問題だ。コンビニ経営で<人件費は売上対比で約12%~15%程度>のため最大の経費になる。人件費の抑制が重要になるのだ。

人手不足対策のレジロボは、レジ業務に必要な人員を削減することができ、最低2人のスタッフが必要だった店内が、1人でも運用できるようになるとのこと。

ローソンは、深夜時間帯の無人化も視野に入れている。入口で会員と認識されたお客さんだけが入店でき、買い物ができるシステム。アプリ会員限定のお店になるが、その方式の実現で、従業員はレジ対応をすることなく、ひたすら他の作業を効率的に済ますことができる。

こうなると“電子計算機”がAIやロボットに変身するような感覚だ。それでも、ぜひ訪れてみたくなる店で、今から興味津々なのである。