日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

プロの手によるコラムが秀逸

 

“幼稚”の意味は「考え方・やり方などが未熟。技術・構造などが単純である」らしい。

“理性”だと「善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」。
昨今、幼稚性の勝る人が増えてきているような気がしてならない。

『優秀なセールスマン?』と題された本日の天声人語(朝日新聞)はおもしろかった。
“所得倍増”を掲げ、(1960年代に)首相だった池田勇人さんのことが書かれていた。

「一人ひとりの稼ぎを増やすには、輸出を伸ばさねば」との意気込みで欧州を訪問。
その姿勢を見抜いたか、ドゴール仏大統領から「トランジスタラジオのセールスマン」と評された。

こちらはさながら「兵器のセールスマン」か。

トランプ米大統領が会見で「非常に重要なのは、日本が米国から大量の兵器を買うことだ」と。上空でミサイルを撃ち落とすことができる。迅速にそして即時に・・・。
買ってくれれば「多くの雇用が私たちのために生まれる」とも付け加えた。

プロゴルファーの同伴、そろいの帽子など。おもてなしの心が目立つ首脳外交である。接待されつつ売り込みも。<これほど優秀なビジネスマンはいない>とも記されていた。

 

1961

 

8、9月に、北朝鮮が日本列島上空を通過する弾道ミサイルを発射した際、日本が破壊措置を取らなかったことについて、「武士の国なのに理解できない」と、米大統領が疑問表明していたようだ。

トランプ氏は8~10月、東南アジア諸国首脳らとの電話会談や直接会談で、北朝鮮への圧力強化策を協議。その際に「自国の上空をミサイルが通過しているのに、なぜ撃ち落とさないのか」と不満を口にしていたという。

それで、<日本に必要な商品は兵器である>とのセールス魂に火がついたのかどうか。

幼稚性の勝る人といえばこの人も忘れてはいけない。
先月の27日、麻生副総理兼財務相が、自民党衆院選圧勝を「北朝鮮のおかげもある」との発言をしたそうな。

 

1962

 

本日付の春秋(日本経済新聞)も、読みながら笑ってしまった。

幇間(ほうかん)、別名たいこもちの話である。
お座敷を盛り上げる接待のプロで、フリーの幇間を「野だいこ」というらしい。

自民党が国会の質問時間を増やすよう要求している。
これまでも、「総理の初夢についてお伺いしたい」
「日米関係の蜜月を十二分に世界に示されたと思うが、総理のご所見を」等々。
質問時間を持て余し般若心経を唱える人も。← (つい最近TVニュースで観た)。

記事では「たいこもち あげての末の たいこもち」の川柳をとりあげていた。
この川柳の内容は、道楽三昧をした挙句、身上をつぶすか勘当されるかで、自ら幇間となった人が実に多かったことをあらわしている。

落語『鰻(うなぎ)の幇間』では、祝儀をもらうはずの野だいこに、高額の請求書が回るのだ。なぜかこの国の首相を連想してしまう。と、言ったら不謹慎であろうか。

 

 

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」