今も昔も知らないことだらけ
デジタル機器の進化で、その応用はめざましい。
小売店で“顔認識システム”が、万引き防止や客層把握に使われ始めているという。
<カメラで撮影した顔の特徴から同一人物を自動的に検知する>というものだ。
それは、本人の気付かぬうちに、顔データが活用されているケースが、ほとんどなのだろうか。
個人情報保護法で個人識別符号と位置づけられ、取得にあたり利用目的を示さなければいけない個人情報なのではあるが、どこまで実施されているのかは不明である。
たとえば、商品を選んでレジに来た客の顔を、店員の背中側にあるカメラがとらえると、レジ裏のパソコンに「男性35歳 ID・・・」などと表示されたりするのだ。
全国約100店を数える某書店では、全店舗での顔認識システム導入を進めているそうだ。データベースに万引きした疑いのある客の顔データを登録し、来店するたびに検知する仕組みなのだという。
「防犯カメラ作動中」との告知が店にはあるが、顔認識機能があることは触れられていない。“顔認識”の市場は拡大しているが、まだルールは不明確な状態のままらしい。
それは、通常のカメラも顔認識カメラも撮影目的は同じなので問題ない、との考え方に基づくからだという。
日常で見慣れている防犯カメラではあるが、その用途も拡大され、知らぬは撮られるお客さんご本人たちだけなのだろうか。
知らぬといえば、正月にのむ「お屠蘇(とそ)」の正体もつい最近知った。
「お屠蘇」についてのアンケートでも、はっきり答えられる人はほとんどいなかったという。
「お屠蘇」とは、日本酒や本みりんに屠蘇散(とそさん)と呼ばれる生薬を一晩漬け込んだものをいい、ルーツは中国にあるとのこと。平安時代に日本へ伝来し、宮中で使われるようになり、一般に広まったのは江戸時代だ。
一年の健康を願う(体にいい成分がたっぷりの)屠蘇は<邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇らせる>という意味があり、元旦に飲むことで一年間元気で過ごせると信じられてきた。
昔の庶民には「七味五悦三会(しちみごえつさんえ)」と呼ばれる風習があった
この1年間で体験した<7つのおいしい味、5つのよろこばしい話、3つのいい出会い>。それがあったかどうか、大みそかの夜に家族で披露し合うのである。
さてさて、除夜の鐘が聞こえるまでは、あと少し・・・。
皆様、よいお年をお迎え下さい。<(_ _)>"ハハーッ