日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

紙も仏もネット通信でゲット

 

インターネット以前のパソコン通信でのネット通販は、今のように商品を選び「カートに入れる」等の方式はなく、Eメールのやりとりで販売店に見積もりを出してもらい、注文していた。のどかなアナログ感覚であった。

アナログといえば、最近おもしろいサイトがあるのを知った。ネットでのポイント獲得方法が単純明快なのである。コンビニやスーパーで商品を購入したレシートを、スマホで撮影してサイトに送信するだけで、ポイントがたまるサービスである。

ポイントサイト「レシポ!」では、日替わりで表示される対象商品に、それぞれの還元ポイントが表示されている。それを購入し、レシートをスマートフォンなどで撮影して送信するというだけの、かんたんなしくみである。

主婦などを中心に利用者も増え、月間の利用者は数十万人規模だという。同様のサービスは他にもあり、何気なく捨てている紙(レシート)の価値観が変わってきそうだ。

 

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ネット通販大手・アマゾンジャパンが、僧侶の手配サービスを始めたとき、大きな話題になった。元々、葬儀社紹介サイト運営の「みんれび」が、その2年前に始めた「お坊さん便」だということらしいので、とくに目新しいものではなかったはずだ。

そのサービスを広げるため、アマゾンに「出品」したことが目立つきっかけになったのであろう。売買されるのは僧侶の手配を約束するチケットで、税込み3万5千円。クレジットカード決済もできる。アマゾンとみんれびの手数料を除いた分が僧侶の“お布施”になる。

私も葬儀の際、ネット通信で葬儀社を頼み、そちらから僧侶を紹介していただいた。それまでお願いしていた僧侶は高齢のため辞められた。そのため、紹介してもらい助かった。“お布施”にしても、葬儀社を通しての金額でかなり安くついた。新しい僧侶とは、うちの奥さんがフェイスブックのお友達になり、法事のお願いもそこでしている。

 

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アマゾンがいきなり直接紹介というような捉え方をした仏教界は、神経をとがらせた。言い分は、宗教行為の“商品化”や“ビジネス化”が広がると、宗教法人へのさまざまな税制優遇の根拠が揺らぎかねない、との懸念らしい。

ネット利用者の声では、葬儀社から“僧侶を呼ぶと20万円以上かかる”と言われたところ、<「お坊さん便」で半額以下で済んだ>という例もある。

地方での僧侶は、過疎が進む地元で経済的にやっていけないこともある。檀家の数が激減して、葬儀は年に1度あるかないか。そういう状況では、首都圏に部屋を借り、“出稼ぎ”で「お坊さん便」の葬儀や法事に出かけるケースもある。

実は私も機会があれば、法事でアマゾンの「お坊さん便」を頼んでみたいとも思う。
今の僧侶は若くて立派だが、大きな市の教育委員としても活動されている。こちらの予定が合わねば、お弟子さんを紹介してくれるが、アマゾン経由ならいつでも気兼ねなく、頼みやすい気がするからである。