日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ツタヤ図書館がとっても面白い

 

神奈川県海老名市の市立中央図書館が10月1日にリニューアルオープンした。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者の一員となる「ツタヤ図書館」は、佐賀県武雄市に続いて全国で2例目になるという。

オープンから一週間経過した昨日に行ってみた。外観は変わらぬが館内の雰囲気が今までとまったくちがった。一瞬でワクワクしながらも落ち着ける雰囲気を悟った。

以前はよく通った図書館であるが、もう何年も利用していない。最近は電子書籍ばかりで、紙の本を読む機会がほとんどなくなっている。紙の本は読んでも捨てられないタイプなので、読むとどんどんたまるばかり。しかし、紙の本は懐かしい。

図書館で借りれば、本をためこんで部屋のスペースを失う心配はない。それはわかっていても、わざわざ足を運ぶ気にもならなかった。しかし、ツタヤ図書館として生まれ変わったその空間へは、通いたくなるような予感がする。

 

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海老名市によると、中央図書館は延べ床面積約3600平方メートル。4階建ての建物を改装し、1階にコーヒーチェーン・スターバックスを配置。そこでは、好きな本を持ち込んでコーヒーを飲みながら読書を楽しめる。

今まで所有の利用カードは破棄して、(ツタヤさんのレンタルにも利用していた)Tポイントのクレジットカードへ“利用機能”を付与してもらった。このカードは他でもよく使うので、その方がかんたんでいい。新刊本の購入やスタバ利用でも、カードを使いポイントもたまる。あたりまえのことだが、この民間感覚がうれしい。

平日でも利用者は多かった、それぞれでリラックスして、閲覧用ソファやおしゃれな椅子で本を楽しんでいる。なかには、無料貸出しのiPadでインターネットを楽しむ高齢者もいた。座って読める場所がいろいろなところにあるのがうれしい。

本を介した憩いのスポットといえるようで、一日いても飽きない。一週間前からのスタートなのに、何年も通っているかのようにくつろいでいる高齢者の方が多い。

静かな空間もいいが、それぞれが自由な形で過ごしている空間は、これほどまでに落ち着けるものなのか、とあらためて知った。

 

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中高年齢の方だけでなく、若い方も多い。ご夫婦や幼い子どもを連れた母親なども目立つ。堅苦しい図書館という雰囲気ではなく、おしゃれなスペースが人を引き寄せる。

第1号の佐賀県武雄市の図書館も、吹き抜けの館内にカフェを併設し、ジャズやクラシックが流れるらしい。雑誌をめくりながらゆったりコーヒーを楽しむ来館者たち。

乳児を抱いた主婦は、「隣の多久市から車で30分かけて月3回は来る。静まり返った公立図書館とは違い、幼い子どもと一緒でも気兼ねなく利用できる雰囲気が好き」と言い、地元の図書館からは足が遠のいたそうだ。

海老名市の図書館も同じ雰囲気なのである。そういう意味でも、あの雰囲気づくりは重要なコンセプトのひとつであったような気がする。

 

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借りるときはセルフカウンター(自動貸出機)で自由にお持ち帰りができるとか。
まだ試していないが、貸出機の指示に従い操作していくと、自分で貸し出しの手続きができてしまう。貸し出し資料は、図書資料10冊まで2週間以内、雑誌資料10冊まで2週間以内などと、このあたりは既存のままなのだろう。

図書館にかぎらず、レンタルものは返すときがめんどうになる。それが近くのツタヤや私の最寄りの駅(連絡所)での返却が可能なのだ。図書館が閉まっているときは、玄関横の返却ポストに返せるし、市役所やツタヤ店には屋外返却ポストが設置されているらしい。

そして、開館時間は午前9時から午後9時までとなり、(休館日なしの)365日年中無休というサービスぶりである。

 

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インターネット利用による利点や密度も増している。
資料を探すときは、いくつか設置されている館内の検索機(iPad)より書名・著者名等から本を探すことができる。自宅のパソコン、スマホからもホームページの「検索・予約」のページから本を探すことができる。貸出期間を延長することもネット上でできる。

貸し借りもネット利用なら図書館にでかけず、最寄りの場所でやりとりができる。宅配返却・自宅配送サービスもあり、全国一律500円でできてしまう。市内在住では片道350円、往復1,000円(代引手数料含む)である。

忙しいときの返却時にはとても助かるサービスである。
それでも、ツタヤ図書館なら、直接行ってみたくなる。本に触れながら読みたいものを探すのもいい。そして、それ以上にあの中の雰囲気に浸りたいという気持ちにさせられるからだ。