日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ロボットが手軽なデバイスに

 

かつて、渥美清さんが<食べている姿を人に見られたくない>と書かれた記事を読んだことがある。また、小沢昭一さんも<ひとりで食べる飯がいちばんうまい>と語っていた。交友の幅も広く、会話名手な方たちだから意外に感じた。

そういえば私も、人と盛り上がる宴席は大好きであるが、素面での食事はひとりのときが好きである。<だれにも気を使わず落ち着ける時間>という意識があるためだろう。

大学の食堂で、相席を嫌う学生が増えたと訊いたことがある。居酒屋のチェーン店なども、テーブルをついたてで仕切るなどした「1人用席」を設けるように変わってきた。
常に仲間とつながっていたい“スマホ世代”にも、仲間相手の「密」、他人相手の「疎」という2面性の対人関係があるかもしれぬ。

 

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昨秋、家庭用のヒト型ロボット「ペッパー」が、法人向けに200台、先行発売された。
ペッパーは、内蔵センサーを使い、人の表情や声色などから感情を推測するロボットなのだという。

身長約1.2メートルで子供のような体形。身ぶり手ぶりを交えながら動き、握手すると握り返す。話しかけると会話をしてくれる。疲れた口調で話せば「ストレスありませんか」「ゆっくり休んでください」などといたわってくれるそうだ。

このあたりは、私のiPad・Siriのような“口達者さ”が思い浮かばれる。しかし、家でのひとり飲みのときなどは、ペッパーがいてくれるといい話し相手になってもらえそうだ。

 

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ゴーヤが苦いのは虫を寄せ付けないため。バラのトゲは鳥獣から身を守るためにある。
植物の特性には何らか理由があるという。それでも、ひょうたんの“くびれ”に関しては、ひょうたんにとっての“得”が見当たらない。

ひょうたんにひもを結び、携帯容器として利用する。人の胴体のようでおもしろい。その姿は人間のためになったという説もあるとか。自然や外敵を怖がって生きるより、くびれの遺伝子の強化で、人に育ててもらう道を選んだ方が子孫をつないでいけるのだと。

そういうところで、思わずペッパーを連想してしまう。何にでも対応する万能性をちらっと見せて、人間の出方をうかがっている。そんな段階かもしれない。

 

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さて、気になる「ペッパー」のお値段であるが、本体価格の19万8000円(税別)とは別に、専用クラウドに接続し、高度な会話機能を利用するために必要な「基本プラン」が36か月契約で、月額1万4800円。

故障などに対応する「保険パック」は9800円で提供される。毎月、合計2万6000円が維持費としてかかる。

一般向けに、当初2月中の発売を計画していたが、企業の要望が予想より多く、生産が間に合わない状態だという。本年2月の発表では6~8月ごろに延期ということだったが、その後どうなっているのだろうか。

 

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パソコン並みの価格で、これだけ高機能の人工知能(AI)を持たせたのは画期的である。実用的なロボットなら自動掃除ロボットが家庭に普及している。価格も発売当初よりかなり安くなっているので買いやすい。

障害物だらけのわが家では、ロボットに掃除してもらう前に自分で掃除をしなくてはいけないのが難点で、ほしいと思いつつも導入に至らないままなのだが。
なにかと話題のドローンにしてもロボットそのもので、利用される範囲は広い。

わが家も家族全員PC、スマホタブレットなどをもっている。今やその中にペッパーがいてもなんの違和感もない状態なのである。ペットを飼いたくても住宅事情で飼えない方などと、ペッパーの需要が増えてきそうだ。これからも、手の届く価格帯でのロボットがどんどん現れてくることだろう。