日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

魔法の杖

今、私がビデオ撮影でとくに気をつけていることは、被写体に光をできるだけ感じる画像を見つけ、アングルの工夫をして、カメラを動かさずに撮ること。
以上の3点であるが、なかでも一番大切でたいへんなのが、カメラを動かさない撮影である。そのための努力が、撮影の中で95%以上必要なのではと感じる。

シーンの切り替えを考えず、じっくりとカメラを回しっぱなしにするだけなら、三脚に固定しておけばすむのであるが、あとで観たらおもしろくもなんともない。
ハンディカメラの良さを活かして、テンポのいい展開がほしいものである。

昔のカメラは、ファインダーを覗く方式なので、両脇をしっかり締めて、顔や目の部分で固定して、ブレをできるだけ防ぐこともできたが、今のカメラだと左側面の液晶パネルを開いて、撮影画像を客観的に眺めながらの撮影になってしまう。
手持ちのみで、体の他の部分を接触させることがむずかしく、おまけに驚くほどの小型化と軽量のため、ものすごくブレやすい。

そこで、今とても役に立っているのが一脚である。昔から使っていたが、当時より今の方がはるかに頼り切って使っている。
一脚を伸ばさない場合でも、そこを持つことにより安定性は抜群で、恐る恐る小さな本体を握るよりも使いやすい。どういう形でも、撮影場所の移動もかんたんにできてしまう。

余談であるが、撮影機材の問題だけではなく、今の再生機能(とくにテレビ画面)は、画質がとてもよく大型化している。それだけにほんの小さな画面の揺れにも敏感で、観ていても完璧なものへの欲求が強くなっている。
それだけに、基本中の基本である、カメラが動かない撮影技術が必要になっているようだ。