日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

気になる映画で思わぬ拾い物

 

小説や映画の作品を一度読んだり視聴すると、わかった気持ちになるが、見落としているところは多い。それも、けっこう大事な部分を・・・だ。

<やがて、自分が写真に撮っていたのは物ではなく光だったことに、彼は気づいた。被写体は単に光を反射する媒体にすぎない。いい光さえあれば、撮るべきものはかならず見つかる>。小説『マディソン郡の橋』でお気に入りのフレーズである。

映画でクリント・イーストウッドさんが演ずるカメラマンの紹介文で、彼が自分の天職と気づくきっかけとなる瞬間でもある。映画も大好きで数回観ている。

映画『アバター』を映画館で公開中に観たときは、壮大な画面と物語の展開のすばらしさ。そして、なによりも新時代の3D画面に触れて感動した。

その後、別の3D映画を鑑賞したが、わざわざ3Dにする必要性を感じられない。脳への錯覚を促して目や脳への影響はどうなのか? と心配になってきた。

 

 

テレビが地デジ化されてすぐの頃、『アバター』をデジタルハイビジョンの大画面で観たいという気持ちが湧いてきた。3D抜きのDVDでの視聴であったが、サラウンド音声だけはできる範囲で再現させた。

2Dでもその映像美は十分堪能できた。3D画面に邪魔?されることがない分、物語そのものにグイグイと引き込まれる。その安定感で、(2回目であるにしても)映画館で観たときに気がつかなかったシーンやストーリーの流れも、あらためて理解ができた。

あんなにおもしろいヒット作の『アバター』が公開時のアカデミー作品賞を逃し、キャメロン監督の元妻の作品が受賞した。その理由はおそらく、『アバター』でアメリカ軍(地球軍?)がさんざんコケにされたのに対し、受賞作『ハート・ロッカー』は終わりの見えない泥沼戦争で、爆弾処理の“たいへんさ”がテーマ・・・という、その差が大きかったのか。

 

 

新幹線ひかりに爆弾が仕掛けられ、走り出して加速してから時速80キロに減速すれば爆発するということである。この作品も、ハイビジョンのDVDで観直した。

ノンストップ・アクションで、、時速50マイル(約80キロ)以下になると、バスが爆発するというアメリカ映画に『スピード』という大ヒット作品がある。内容としてはとても類似点が多いが、『スピード』の公開が1994年に対して、『新幹線大爆破』の公開は1975年なのであった。

新幹線大爆破』の主演は犯人役の高倉健さん。リアル性への伏線として、犯人は北海道の夕張発の貨物列車にも同様の爆弾を仕掛けて、時速15キロ以下に減速して爆発をさせてみせた。

減速ができず延々と走り続ける。そのシーンだけで、観客を飽きさせることなく緊迫感がどんどん増していく。走るシーンだけでこれほどまでの効果をあげられることや、作品を盛り上げる“枷(かせ)”がふんだんに使われているのが特徴である。