日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

恐るべし昭和のパワーが炸裂

 

本年もよろしくお願い申し上げます。いつも読んでいただき、ありがとうございます。そして、皆様のすばらしい記事を多く読ませていただけることに感謝しております。

正月はマラソンランナーの給水ポイントに似ているらしい。暮らしの山坂で雨に降られたり、ときに転倒もして、へとへとでたどり着く。水分補給で生き返り、また走り始める。

ひたむきに、ひたすら疾走してきた昭和の日本も、平成に入って疲れがにじみ始め、失敗や弱点の“ひた隠し”も珍しくなくなった。平成で登場したネットにまつわる人間関係の悩みもストレスにつながる。

<世の中に人の来るこそうるさけれ とはいうもののお前ではなし>。<世の中に人の来るこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし>。作家の内田百閒さんが、玄関先に並べて貼ったという2つの狂歌である。

 

 

この30年で日本人は何に悩んできたのか。SNSにより、人と人はいつでもどこでもつながっている状態になった。

コミュニケーションが密になった分、“きずな依存”や“つながり依存”ともいうべき状態になっている。昭和になかった新たな気苦労が生まれた。

おしゃれなレストランやブランド品、手作り料理。キラキラしたものであふれて、かわいい自撮り写真。SNSに投稿された友人たちの写真を見ては、自分と比較して落ち込む。

リア充への嫉妬”という言葉もふつうに使われている。スマホは、人間関係そのものを変えてしまうかもしれない

 

 

昨晩、平成最後の紅白歌合戦をテレビで観て大笑いをした。サザンオールスターズが最後に、出演者のそろったステージを大いに盛り上げた。それも平成というより昭和の感覚で・・・である。

ボーカルの桑田佳祐さんは、大トリ2曲目の『勝手にシンドバッド』を走り回りながら大熱唱。そこへ北島三郎さん、松任谷由実さんという大物が臆することなく参加。

桑田さんと松任谷さんは激しく踊り、松任谷さんから頬にキスを受けた。遊び心の勢いが増した桑田さんは、それに応じるように腰をくねらせるダンスを披露。

桑田さん、ユーミン、北島さんの3人のお歳を合わせると208歳である。

またステージの脇で、あのYOSHIKI(ヨシキ)さんとhyde(ハイド)さんが、並んで立って冷静にながめていた場面もおもしろかった。

元号の名称は4月1日に前倒しして公表されることになるとか。どういう名前になるのかはわからぬが、平成最後の大晦日で“昭和の熱い盛り上がり”を見られて、得した気分なのである。