日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

まったりと過ごすクリスマス

 

今、ジョン・レノンの『ハッピークリスマス』を聴いている。<♪ クリスマスがきたね・・・>。この曲は1971年12月にアメリカで発表とのこと。<♪ 戦争は終わる、君がそれを望むならば・・・>。歌は続き、子どもたちのコーラスも。

歌い継がれて47年。当時、ベトナム戦争は戦火を広げ泥沼化していた。無益な戦争を終わらせよう。ジョンはメッセージを込めた。しかし、今も世界からきな臭さは消えていない。

“ホントー”、“ウッソー”を連呼したのはバブル期の女子高生たちだった。大人たちのひんしゅくを買ったらしいが。今は“ホント?”という判断への問いは、とても貴重に思える。最近の若者は“マジっすか?”と、発言者の本気度に対する疑問に変質しているようだ。

 

 

人間の欲求には優先順位があるという。アメリカの心理学者・マズローは“欲求段階説”を唱えた。

人間がまず追求するのは、食事や睡眠などの生理的欲求。次は安全欲求で、社会に居場所を得たいという欲求へ続く。そして、皆から認められたいという承認欲求へと向かう。

暮らしが安泰でも人間は満たされないものらしい。閉塞感の漂う時代だからこそ、美点を互いに認め合う余裕があればいい。

最近の記事を見て、思わず“ホントー”、“ウッソー”と口走りたくなった。“神武”だか“いざなぎ”か知らないが、今の景気回復が戦後2番目の長さに及ぶらしい。それも、来年1月まで続けば最長になるというのだからおどろく。

実感に欠けるのも当然で、現在の局面が始まった2012年度から昨年度の平均成長率は1.2%。1965~70年度の“いざなぎ”の時は10.1%もあったという。

 

 

クリスマスをひとりで過ごすことを“クリぼっち”というらしい。昨年のこの時期、20代、30代の一人暮らしの社会人男女300人にインターネットで調査したところ、65%が1人で過ごす予定であり、前年の同調査結果52.2%を大きく上回ったそうな。

「“クリぼっち”をどう思うか」の問いには69.5%が「寂しいと思わない」と回答した。「ひとり、まったり家で過ごす」が38.5%で、理想のクリスマスの過ごし方の1位である。「彼氏、彼女、意中の相手と家でまったり過ごす」が29.5%で2位だった。男女で恋人のいる人は31.2%だとか。

クリスマスは恋人と過ごすものだというバブル期のような風潮が、もはや存在しなくなっているのかもしれない。どういう形でも、クリスマスの中でまったりと浸れることに感謝したい。