日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ニヒルな人たちが増えている

 

わかっているのかいないのか、猫も杓子もAI、AIと奉る昨今である。このAIブームの先駆けも、将棋や囲碁でコンピュータが名人に勝利したことがきっかけだった。

さて、今日は「将棋の日」なのらしい。将軍家が将棋を奨励した江戸時代(徳川吉宗の時代)、旧暦の11月17日に江戸城の書院で名手の戦いを観覧したのが由来らしい。

コンピューターソフト“PONANZA”と人間の最終決戦、電王戦が行われたのは昨年のこと。後世に語り継がれる対局だったという。

将棋ソフトと対峙した佐藤天彦名人であったが、名人は71手で投了。ネットの生中継を観覧したファンからは、ため息が・・・。

 

2273

 

<コンピューターがプロを負かす日は?>。1996年に将棋年鑑で行われたアンケートである。「永遠になし」と米長邦雄さん。加藤一二三さんは「来ないでしょう」とのこと。

コンピュータの勝利に否定的予想が目立つなか、当時七冠だった羽生善治さんは、「2015年」と回答したらしい。

勝負事に熱くなるのは“古今東西”変わらない。ギャンブルも勝負事の一種なのか。世の中にはいろんな依存症が存在する。

身近なところでいえば、コーヒーやタバコ。お酒、サプリメント・・・などと、多岐にわたる。最近ではスマホもそのひとつといえよう。自分の知らないうちに依存していることもしばしばだ。

 

2274

 

数々の夢ある機器を世に送り出したご当人には、その副作用も見えていたのだろうか。アップル創業者の故スティーブ・ジョブズさんである。夕食時には彼の家族の誰もが、コンピューターに触れなかったという。家で子どもたちが機器に触れる時間を制限していたともいわれる。

<食卓を囲んで本や歴史について話すことが大事>だと考えたからである。

英語圏では「ファビング」という新語が広まり、辞書にも収載されたという。それは、フォン(電話)とスナビング(無視)を合成した言葉である。スマホタブレットを見たり返信を打ったりして目の前の人を無視する行為のことだ。

冷めて無感動な印象の人はニヒルといわれる。「ニヒル」はラテン語とのことだ。ラテン系の人は、“細かい物事を気にせず明るい”というイメージがある。その中でニヒルな人がいると目立つことであろう。

日本では“ファビング”の効果か、ニヒルな人がどんどん増えているような気がする。“クヨクヨなんかしない”ラテン系タイプの人がいると、きっとよく目立つことであろう。