日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

両刃の活性酸素はどう歩むか

 

腰は体の要(かなめ)という。数あるケガや不調の自覚症状の中で1位は腰痛らしい。腰痛と闘う人類の始まりは、四足歩行から二足歩行に移った時期であり、国境を越えた宿病のようである。

現代病の要因では、昔になかったものを探してみると納得する。自然食離れ。ラジオやテレビ、その他の電波。デジタル機器からの電磁波もそうである。

たとえば、伝書鳩の帰巣率の低下で、1990年代後半から携帯電話の電磁波影響説も出ている。人の周りでも昔にはなかった機器が溢れ、昔のままの体で耐えられないストレスが増え続ける。

細胞内の酵素で分解しきれない余分な活性酸素は、癌や生活習慣病、老化等、さまざまな病気の原因であるといわれる。活性酸素が溜まれば、自らの細胞を錆びさせる。

 

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“臆病”・“愚か”のみならず、“利口すぎる”・“強すぎる”も含まれるという。武田信玄重臣による『甲陽軍鑑』に、国を滅ぼす大将の特徴4点が筆録された。

強すぎる大将は知恵に優れるが、気性が激しい。いつも強気に出るため忠臣を討ち死にに追い込み、周りは「猿のごとくなる侍」ばかりになるという。武田勝頼が例として記された。

人の体は、活性酸素の毒性を逆手にとり、細菌やウイルスなどを殺す武器としても利用する。細菌を白血球の中に取り込んで殺すときに、大量の酸素を消費して活性酸素を作り出し、その強い毒性で破壊する。

それが適量であれば健康維持に役立つが、過剰に発生すると今度は正常な細胞を破壊してしまう。つまり、活性酸素とは両刃の剣なのである。

我が身を守るはずの活性酸素も、現代環境に現れたモノたちを悪と判断して過剰防衛してしまう。

利口すぎる大将にはうぬぼれがある。何事も自分の才覚頼みで家臣に疑心を抱き、のっぴきならぬ対立を招く。指導者には、バランスの取れた資質が肝心・・・なのだと。

過剰な活性酸素には、抗酸化で対抗することが必要になる。

 

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1900年頃にダイムラーらが世界初の自動車を発明して以来、100年に1度の変革期を迎えて、今はEV(電気自動車)も登場している。そして、次世代のクルマの代表格である自動運転車の実現では、他車と衝突しないように高度な通信網が欠かせない。

経営コンサルタント・冨山和彦さんは、『AI経営で会社は甦る』に書いた。

クルマを取り巻く生活様式の変化を予想すると、移動手段が馬から自動車に移り、余暇として乗馬クラブが登場したように、完全自動運転の時代に<確実に生まれそうなのは乗車クラブだ>と。車を運転することでストレスが発散できるようになるらしい。

自動運転車で、運転をしなければしない分、(乗車中に)新たなストレスが生まれそうだ。本人がまったく運転しなくとも、システムエラーや故障で事故が起きれば、オーナーにすべての責任が生じるかもしれないからだ。

そうなったときのストレスはいかほどのものなのか。そして活性酸素がどんどんと・・・。