日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

無意識に支配される癖と動作

 

夜中も気温は下がらず、寝苦しい熱帯夜が続く。この時期はエアコンもフル回転だろう。電力不足や水不足も懸念される。人々の同時行動のエネルギーは凄まじい。

その昔、NHKの連続テレビ小説おはなはん』(1966年)で朝の放送時間には主婦が水仕事をやめてテレビに見入り、水道局の水量メーターが一気に下がった、という高視聴率伝説がある。もっと遡れば、NHKのラジオドラマ『君の名は』(1952年 ~ 1954年)も番組が始まる時間には、銭湯の女湯から人が消えたという。

睡眠負債」という医学用語があるらしい。わずかな睡眠不足であろうと、日々のそれが
借金のように積み重なると、重い病気の発症リスクを高めるという。専門家によれば、午前中にうとうとする癖のある人は“借金体質”なのだ。

 

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<人の動作のうち97%は無意識に支配されている>とのこと。ああしよう、こうしようと努めて思わなくとも、脳にプログラミングされている行動は多く条件がそろえば、すぐにスイッチが入る。

貧乏ゆすりも、(脳からの指令がなくても)自然に起こる動きなのらしい。集中したり、ストレスを感じたりすると出やすいそうだ。貧乏ゆすりは血流改善などで、体にいいとの見解もある。

英国の研究で、1日に座っている時間の長い人は死亡リスクが高くても、貧乏ゆすりなど落ち着きのない動きをしている人は、死亡リスクが上昇しなかった、という報告もある。

癖に関しては、逸話も多い。1960年当時、映画界には名監督がいっぱいいて、助監督を長く経験してから、監督デビューするのが普通だった。やっと映画監督になれた時には、上座の監督の癖が染みついていて、独自の世界が構築できなくなっている人が多かったとのこと。

黒澤明監督は、戦争で他の監督が出征していたことなどから、1943年の『姿三四郎』でデビューした時は33歳だった。

 

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無意識による97%の支配もこれからは、意図的な意識に支配されるかもしれない。

デジタル技術の先進国であるスウェーデンでは、国営鉄道会社が人間の体内に埋め込んだICチップをスキャンすることで乗車料金を徴収するという新システムの導入を発表。昨年話題になった「体内Suica」である。

どのように体内ICチップのチャージをするのかわからないが、自分の体の残額が足りなくなったら情けない。

また、スウェーデンのある会社は、従業員の手にチップを埋め込んでIDパスとして活用しているとか。手(ICチップ)をかざすことで、電子機器を起動させたり、ドアのロックを解除できたりもするのだ。

海外でICチップを埋め込むには、タトゥーを入れたりピアスの穴開けをしたりするお店で、サービスを行っているとのこと。

体内チップがもしインターネットにつながれば、体のデータを見られたり、(無意識の代わりに)外部の何者かに操られることも起こりそうでなんだかこわくなる。