日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

身近の意外なモノにハマる今

 

先月から週に数回、早朝に短時間の用事ができた。朝食はどうするか。すぐに浮かんだのは納豆とごはん。妻に頼まずとも、このパターンでいける。

家では酔っている時間が長く、ごはんを食べることが少ない。こういうことがなければ好きな納豆を食べられない。

10年以上前テレビの情報番組で、納豆が「頭に良い」とか「ダイエットに効果的」などと紹介され、スーパーから納豆が消えるという異常事態が発生した。

伝統食としておなじみの納豆は、粘って糸を引くのが特徴。糸の正体はアミノ酸の一種で、うま味成分としても知られる。納豆菌が糸に大きな役割を果たし、大豆のたんぱく質を分解してグルタミン酸を作る。

グルタミン酸が1万個程つながった鎖状のポリグルタミン酸(PGA)を数多く作り、体外に放出するという。そのPGAが糸の正体で、かき混ぜることで糸状になる。

 

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PGAは、納豆菌が『食料不足に備えて作り置きしておく非常食』の役割もあるらしい。栄養分がたっぷりある時に作っておき、(利用できる)栄養分の減少で、特殊な酵素が糸を分解し吸収するとのこと。

<糸を出せば出すほど納豆はうまくなる。手間を惜しまず極力練りかえすべき>。芸術家で食通の北大路魯山人さんは、著書に記した。

納豆以外でも、身近にワクワクするものがある。それはQRコードだ。

出不精のため、たまの遠出で困るのが新幹線などチケットのネット予約。数カ月前から乗り物と宿の手配をするが、宿は簡単に決まるのに電車の予約開始時期が遅すぎる。

今は飛行機の利便さに助けられる。ネットの早特割もありがたいし、QRコードの発行だけで余分な手続きがまったくいらない。

出発当日までにQRコードをプリントするか、スマホで見られるようにするだけ。QRコードをかざすだけで搭乗できてしまう。電車予約に比べ、買うのも乗るのも拍子抜けするくらいにかんたんである。

 

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これから、QRコードの活躍の場は増すだろう。

昨年の認知症の行方不明者は1万5863人。5年連続で1万人を超えた。認知症を患う人の数が2025年には700万人に増えるとの推計もある。

行方不明者をどうやって早期に発見し、事故から守るか。大きな課題である。すでに先端技術や、地域住民の力を活用した取り組みが各地で広がっている。

埼玉県入間市は16年11月から、徘徊のおそれがある人に、身元確認のできるQRコード(印字したシール)を無料交付。それは、1センチ四方で指の爪に貼れて、QRコードをスマホで読み取ると、各自の登録番号と入間市役所の電話番号が画面に表示される仕組みだ。

同市で10年以上前から、GPS端末を有料貸出していたが、充電が必要とか不便な点もあり、高齢者も持って出かけるとは限らないのだ。

QRコードのシールは入浴などで濡れても2週間程度 はがれないため、家族からも好評である。我々だって、いつQRコードのお世話になるのかわからないのだから。