日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

成人になりきれない或る一族

 

<成人とは人に成ること もしそうなら 私たちはみな日々成人の日を生きている>。谷川俊太郎さんの詩『成人の日に』である。大人になるための条件として、詩は続く。<他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ 自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ・・・>と。

作家・中野孝次さんは(家の事情で)旧制中学に進学できず、小学校の高等科から独学で旧制高校への入学をした。中野さんの言葉にある。「与えられた環境に不平を唱えていても始まらない。それでは不平家になるだけだ」。独学で、日本の古典も身につけた。

高等科時代の中野さんの仲間たちも、その後は「学歴がなくても物事をよく知っている個性的な人間になっている。独学というのが、彼らのバネであった」と書いている。

“親方日の丸”という言葉がある。親方(経営者)が日の丸(日本国政府、国家)であるとの意味だ。最近は、税金にて生計を立てる方々で、多くの部下を抱え主要ポジションに就く一部の人たちの、低レベルな言動が気になる。中野さんより裕福に育ち、高学歴であるような方々が・・。

 

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一昨日、高知市内で同市の男性係長(49)が、公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された。同日午前6時20分頃、同市内の自宅マンション前の市道を全裸で歩いたとのこと。ゴミを出しに行き、戻る途中だったという。

係長は容疑を認め、「服を着るのが面倒くさかった」と供述。市によると、勤務態度は真面目で問題はなかったそうだ。真面目で問題のない方が、堂々と全裸でとは、ふしぎな世の中になった。

また、“こんなこと”でも新聞各紙とテレビ各局が同内容のニュースを何度も流している。財務省の事務方トップである福田淳事務次官によるセクハラ問題である。

取材中の女性記者(といわれている)に対する破廉恥な発言や肉声が報じられ、同次官が疑惑を全面否定した。財務省は福田氏の聴取結果として、醜聞の擁護者にまわり名誉毀損の訴訟準備を進めるとのこと。

 

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麻生太郎副総理兼財務相は、被害者である女性記者に調査への協力を要請。セクハラ問題対応の大原則は被害女性の保護であるのに、恫喝ともとられかねない対応との非難が噴出している。

毎度、麻生さんが絡めば問題は拡大する。上述と別件での失言も問題視されている。

昨日、東京都内で開かれた自民党参院議員のパーティーで、安倍首相の経済政策“アベノミクス”で経済状況は好転しているとの話から、「5年前より今の方が悪いと言うのは、よほど運がなかった。よほど経営能力に難があるか何かだ」と述べた。

政界入り前の麻生さんは、社長を務めていた麻生セメントや麻生病院の経営をガタガタにした。それを立て直したのは弟さん。麻生さんが政界入りで経営から退いた際、父親は「太郎が早く会社をやめてくれてよかった」と胸をなでおろしたという。

それにしても、<全裸、セクハラ、無責任発言・・等>が続くこの方たちの本業は、一体何なのだろう?