日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

普通でないから工夫で共感を

 

それさえ実現できれば、世の中のほとんどの問題が解決するのだ・・と。小説『ディーセント・ワーク・ガーディアン』(沢村凛さん著)にて、労働基準監督官の主人公が語る。

それは、<誰でもが、普通に働いて、普通に暮らせる>ということである。

メジャーデビューの大谷翔平選手は、二刀流で華々しいアピールを果たした。恐るべき身体能力と強運の持ち主である。あとは、ケガや病気に気を付けて年間を通した活躍を祈るだけだ。

11打数0安打5三振。こちらは、野村克也さんのプロ野球人生1年目だ。シーズンの終了後に解雇を通告されている。それでも、拝み倒して撤回してもらった。その人が戦後初の三冠王になり、名監督になった。

映画プロデューサーで作家の川村元気さんは、映画や小説の物語にて、“なんだろ、これ”という違和感をストックして、不意にそれがつながると、共感を呼ぶ作品が生まれると語る。

 

2069

 

最近の男女はなかなか恋愛をしない。川村さんは、従来のラブストーリーでは受け入れられないと気付き、小説『四月になれば彼女は』を執筆。恋愛感情を忘れた精神科医の男が、昔の恋人から手紙をもらったのをきっかけで、婚約者との関係が変わっていく物語だ。

映画『君の名は。』の前半部分は、観客がついていけないぐらいのスピード感を保ち、クライマックスの部分は1か所にまとめることなどを、新海誠監督に提案したという。そのため、見る側が引き込まれる作品へとなった。

川村さんいわく、<仕事って人生を面白くするための装置>なのだという。社会に出れば起きている時間の大半を、仕事にあてていることになる。できることなら、人生を楽しくするために仕事がしたいと思ったそうだ。

 

2070

 

巨人の星』の星飛雄馬の瞳に炎があった。実際、人の目に星もない。その画法を広めたのは手塚治虫さんのようだ。1953年連載開始の『リボンの騎士』で、主人公の瞳に初めて輝く星を宿らせた。

それは“発明”と言ってもいいかもしれない。あとを追う者が続き、登場人物の表情が豊かになり、髪の一筋一筋、涙や汗の光までも丁寧に描かれた。

「わ・る・な・ら・ハイサワー」というコピーで一躍有名になった博水社のハイサワーは、焼酎などのお酒を割って飲むための“割り材”として、代表的商品になった。飲食店などで、「○○ハイ」、「○○サワー」などと付くきっかけにもなった。

1928年創業の博水社は東京・品川で、ラムネやサイダーを製造・販売する町工場だった。50年代に米コカ・コーラなどが日本での販売を始めると、経営が傾いた。2代目社長の田中専一さんは、ジュース以外にも売れる商品が必要、と考え、新商品の開発に着手したという。

ネット検索では、ハイサワーグラスなるものがあり、スナックの美人ママにささやかれたい言葉がグラスに書かれていた。“帰っちゃいやよ”、“浮気はダメよ”、“お客さん終点だよ”などと。参ったなぁ、こりゃあ。