日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

星送りと危険なピースサイン

 

“星送り”という美しい言葉はその昔、放送局で使われたらしい。内輪で、衛星中継のことをそう呼んだとのこと。“星移り”という言葉もある。「歳月が流れ・・」などに使われ、これまた美しい。

「“井戸塀(いどべい)”代議士」なる言葉もあるようだ。代議士が付くと、なにか裏にありそうだが、<政治活動で資産を売り尽くし、井戸と塀だけが残った人>を指すらしい。政治は出費がかさむことのたとえで、金銭的利益に淡い人柄を讃えた言葉だという。

井戸がらみで「“水呑み”大臣」ならいかがだろうか。清貧そのものの語感だが、水を飲むと見せかけて、政治資金を飲んでいたならば“井戸塀”の真逆にあたる。

水呑み大臣が話題になりつつ、「水浸し政権」や「水没内閣」などと呼ばれるようになったら、もうおしまいだ。

 

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今のように年末度の時期は、あちらこちらで道路を掘り返している。それを「道路のつまみ食い」などと言うらしい。省に配分された予算を使い切らないと、次の年度で削られてしまう。人様から預かったお金、税金を使わせたら、誰よりも気前が良くなる役人気質。そう揶揄されることもあるようだ。

かつて、道路特定財源の無駄遣いが次々と明るみになり、マッサージチェアやカラオケセットを購入した国道事務所があったという。職員旅行で温泉などに出かけた公益法人もあった。

たった1年間でその額は(22法人)6900万円にも達したらしい。過去にさかのぼれば、道路のつまみ食いが総計でいくらになるのか見当もつかないとのこと。

真面目な役人は、そういう恩恵と縁もないだろうが、役得でピースサインをされた方はさぞかし多かろう。道路を食べた人たちにも冷たい水が要るだろう。もちろん飲むのではなく、顔を洗って出直すために・・・だ。

 

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悪徳のピースサインは長続きしないと思うが、無邪気なピースサインにも危険が潜む。星送りの衛星放送を超えて、全世界で個人が繋がれるインターネット。SNSで人生を謳歌するリア充な方々は多い。

ただし、みだりにピースサインで写真を撮ると指紋を盗まれ、スマホやドアロック、銀行などの個人認証時に悪用される恐れがあるとのこと。無防備なピース写真の投稿は、指紋と顔がセットで出回り危険なのらしい。スマホやデジカメの精度の向上で、数メートルの距離で撮った写真でも指紋が読み取り可能になるそうな。

今は、指で作る小さいハートサインの“指ハート”が、若い女性の間で流行っているようだ。人差し指と親指をクロスして、さり気なくハートを作るのが小粋なようだ。こちらのポーズでは、(指紋登録によく使う)人差し指などの指紋が内側に向くので、個人情報も守ることができそうだ。

とはいえ、いい歳をした私が“指ハート”を作っても、“変なオジサン”と白い目で見られるのが関の山。実に悩ましいところだ。