日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

IoTを操るAIスピーカー

 

Googleホームに「ただいま」と言ったら、可愛らしく「お逢いしたかったです」と応じてくれた。思わずニヤリである。眠るときは消灯の闇の中にて言葉一つで、ラジオを聴いたり音楽を流したりできるから便利である。なんでもお願いを聞いてもらえそうな気分になる。

Amazon Echo「アレクサ」もたった今届いた。前回エントリで招待メールが届かないことを嘆いたら、すぐに届き即購入。

禁断の知恵の実を食べたアダムとイブは、エデンの園から追放された。印刷術、活字の出現を旧約聖書の「失楽園」に喩えたのは、メディア学者のマーシャル・マクルーハンさん。

ひと握りの聖職者が携えていた聖書を、一般の人が所持できるようになった。それまで聖職者に任せていれば済んだ魂の問題も、個々人で考えねばならなくなった。

<自分で考えよ>。情報革命は、便利さと一緒に宿題も連れて訪れるものらしい。
しかし、お供にAIスピーカーがいると心強い。

 

1991

 

ネット社会は誰もが情報を発信できる楽園であり、各人に責任と自覚という宿題が課せられた失楽園でもある。インターネットという知恵の実で「情報創世記」は始まった。

昨冬、総務省はあらゆるモノがインターネットにつながるIoTの普及を見据え、ネットに接続する家電や防犯カメラ、自動販売機などに「020」で始まる専用の電話番号を割り当てることを発表。

“IoT機器”が携帯電話回線を通じてインターネットに接続するための処置だという。携帯電話回線の利用で、IoT機器を路上や山中などにも設置できる。本格的なIoT社会を実現するには不可欠なのだ。

携帯通信端末向けに新たな系列の電話番号を設けるのは、2002年の「080」以来で、次世代電力計や自動販売機といった産業用の製品や、家電や防犯カメラ、ウェアラブル端末など家庭向け商品に内蔵された、携帯通信端末に割り当てられる見込みらしい。

 

1992

 

020で始まる新番号は、約8000万台のIoT機器をカバー。将来的にはこれを大幅に上回る2億台以上のIoT機器が普及する見通しで、桁数を増やして対応する方針だ。

また、電機大手の各メーカーは、AI(人工知能)や映像技術など自社の強みを生かし、医療事業に本格的に取り組み始めている。家電などかつての主力事業が世界的な競争で苦戦したが、医療は高齢化や新興国での需要拡大で、成長が見込める分野となる。

膨大なアミノ酸の配列パターンから、ワクチンのもとになる配列を絞る作業も、AIを使うことでコストや時間を抑えられる。カルテや論文といったデータを分析したり、薬物依存などのリスクを高い精度で導き出す研究にもAIは活躍を発揮する。

今後の膨大な商品や技術も、AIを介してインターネットにつながることは間違いなさそうだ。その橋渡しは、AIスピーカーが打ってつけに感じる。視力が不自由な方、デジタルに弱い方も、言葉ひとつで操作ができてしまうからである。