日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

面白い話は やはりおもしろい

 

<勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし>。
野村克也さんが監督時代から口癖のように語っていた言葉である。

映画界では、巨匠・黒澤明監督が言っていた。
<良いシナリオから駄作が生まれることもあるが、悪いシナリオから傑作が生まれることはない>と。

こういう話が大好きなので、なにかの拍子に思い出している。

<死の場面になると、俳優たちは急にリアリズムに切り替わるのだ>。
喜劇王チャップリンさんは、東京で見物した歌舞伎の印象を自伝に記した。
直前までバレエのように舞っていたのに・・・と。

たしかに、一世を風靡した東映のチャンバラ映画より、歌舞伎にはスローな動きも多い。
<忍者がもう存在しないというのは嘘だ。シアトルにいるではないか>。
かつてアメリカで、こんなジョークが野球ファンの口にのぼったとか。
もちろん忍者は、(以前)シアトル・マリナーズに在籍したイチロー選手のことだ。

 

1865

 

株式取引の重要指標である“時価総額”は、発行済み株式数に株価をかけ、企業価値を示す数字として使われる。何千億、何十兆などの数字が並ぶと、縁遠い身にはピンとこない。
5年後に時価総額をいまの倍の1兆円に高める、との目標を掲げた日清食品ホールディングス経営陣は、社員に自社株の動きを意識してもらうのが難しいと感じた。

そこで生まれたのが「カブテリア」という名の社員食堂であった。
自社株の動きを掲示し、株価次第では翌月の昼食メニューが変わるシステムなのだ。

月末の株価が前月の平均を上回ると、“ご褒美デー”を設け、豪華な料理を振る舞う。
逆に下回れば、寂しい料理に取って代わる。その“お目玉デー”のメニューは、昭和30年代の学校給食に習い、揚げパン、牛乳、おでん・・・などらしい。

経営陣も反省の気持ちから、執行役員がエプロンを着けて配膳にあたるという。
そこがおもしろいと、社員には大受けで利用者も増えたという。

 

1866

 

人間の腸内に棲息する細菌の数は1000兆にもなるという。
人間は大量かつ多種多様の細菌と共存して、多くの仕事を細菌に“外注”しているらしい。
胃がんの原因にもなるピロリ菌だが、胃酸を薄めて胃の粘膜を守る作用を人間に代わって何万年も行っている。

ピロリ菌を除菌すると、胃潰瘍の薬を飲まなくてはならなくなることもあるそうな。
大腸の“腸内細菌”は、住んでいる場所や人種、食べ物といった地球での人間の文化や生活と深く関わっている。腸内細菌は肥満やがんに関係することがわかってきたとのこと。
昨年、横浜で開催された日本抗加齢医学会の学術総会では、腸内細菌が認知機能を高める、という報告が出たようだ。

健康な成人の腸では“善玉菌”が20%、“悪玉菌”が10%である。そして、その他の70%が“日和見(ひよりみ)菌”と呼ばれるものである。善玉や悪玉にコロコロ寝返るタイプだという。おそらく私は、この日和見菌にかなり感化されているようだ。