日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

アメーバ化するビッグデータ

 

最近、「コネクテッドカー」なる言葉をよく耳にする。

昨年、トヨタと米マイクロソフト(MS)で合弁新社「トヨタ・コネクテッド」を、米国に設けるという記事を見かけた。

車から集めるビッグデータを分析する会社であり、車のIT化を担う人材確保も目的のようだ。分析の結果は自動運転に生かす。

トヨタは通信専用機を使い、利用者が渋滞や路面のきめ細かい情報を入手できるための「つながるクルマ」を増やす方針だという。

車の位置や速さ、道路の状態など膨大なデータをトヨタが収集分析して、詳細な地図の作成や、運転者の好みにあった広告を表示する。

また東京都は、2020年東京五輪パラリンピックに向け、都心と臨海部の選手村を短時間でつなぐバス路線として、“バス高速輸送システム”に自動運転技術を導入する予定とか。

バスは運転手が運転するが、コンピューター制御により正確な停車や車間距離の調節を手助けする。自動運転技術は約20台の車両すべてに導入とのことで、半数は燃料電池で走るらしい。

停留所に近づくと自動で減速して路肩に寄り定位置で停車したり、走行時は急な加速や減速を抑制する。日本の技術力を世界にアピールしたい考えなのだろう。

 

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パーソナルデータは<デジタル世界の新たな石油>と呼ばれるそうだ。
昨日の新聞記事にあった。

大量に流通させ活用すればビジネス創出につながるため、企業や政府は熱い視線を注ぐ。
購買履歴や移動情報などお金に変わる個人データ収集は、検索履歴などのネット上の情報を超え、現実世界のあらゆる行動履歴にまで広がっているとのこと。

IoT機器メーカーがもつデータだけでなく、個人がスマホで計測した位置情報や歩数、ウェアラブル端末で測った心拍数や睡眠時間までもが売買される時代になっている。

データが欲しい企業と売りたい人を、ネットでつなぐデータ取引市場の設定画面もあるという。スマートフォンで個人が売りたいデータを選択すると、買い手側が利用目的や報酬などを提示し、売り手が納得すれば提供するという仕組みなのである。

 

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4大IT企業といわれるGAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)。
ネット上の検索や購買履歴は、ほぼGAFAに囲いこまれた情報として、牛耳られていた。

それも、主戦場がポイントカードやIoT機器などによる現実社会での行動情報に移りつつあるのだという。

SNSやポイントカード、交通機関などと様々なサービスを利用することで、各事業者に提供された個人の情報がある。

SNSに投稿した写真を見れば、その人の趣味がわかる。交通系カードからは行動パターンが、ポイントカードの購買履歴からは生活ぶりが・・・という具合に、バラバラに保有されている情報を集約できれば情報の価値は増し、その人に最適のサービスを提供できることになる。これが「情報銀行」というものの構想らしい。

昨年、政府はデータ活用による第4次産業革命の実現を成長戦略の柱と位置づけた。
パーソナルデータを含むビッグデータを集め、効率的で便利な「データ主導社会」が実現することを目指すという。そして、それらのビッグデータを解析するのがAI(人工知能)なのである。

ここまでくると自分のデータが方々で加工されて、アメーバ状になってしまうのではないか、と不安になってしまう。