日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

三尺の童(わらわ)に才能が

 

俳諧は三尺の童にさせよ>と言ったのは、俳人芭蕉だという。技巧に走ることへの戒めもあるだろうが、子どもの素直な感性には目をみはるものが数知れない。

<せんぷうき あああああああ おおおおお>(小3女子)

数年前、新聞に掲載された作品であるが、今もよくおぼえている。私も子どもの頃、扇風機に顔を近づけて同じことをよくやった。

<カレンダー いちまいぜんぶ なつやすみ>(小5男子)

この一句で、(年に一番開放感を味わえた)あの一ヶ月のうれしさがよみがえる。

子どもの感性に目をつけて、ロングセラーを続ける商品があるらしい。

ねるねるねるねは、練れば練るほど、テーレッテレー♪>。
謎の粉と液体をまぜた物体を、魔女が食べるテレビCMである。
ご存知の方もいらっしゃることだろう。

 

1802

 

1986年に発売された菓子「ねるねるねるね」は、30年を超えた現在も店頭に並ぶという。子どもたちに人気のひけつは、昔も今も変わらない。
思えば私も、子どもと孫の2世代に買ってあげている。

当時の開発担当者が公園の子どもたちを見ていて、夢中で砂を練ったり掘ったりしている姿にヒントを得て、(それだけ夢中になれることを、菓子にできないか)と想い浮かべた。そして、誕生したのが「ねるねるねるね」である。

味を少し変えたり、色や形の変化のパターンを増やしたりと工夫も重ねたが、2000年代後半から「ねるねるねるね」の売り上げは毎年落ちていった。

2011年に復活をかけたリニューアルで、1千人に商品のイメージなどを聞き取り、それをもとに改良したという。

30年の間には味の好みも変化して、酸味が苦手という回答が増えた。
そのため、以前よりも“すっぱさ”を抑えるようにしたそうだ。

 

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ベールに包まれた「ねるねるねるね」の仕組みも、現在のパッケージには明記されているという。

たとえば、「ブドウ味の色の変化は、ムラサキキャベツの成分のアントシアニンによるもの」とか、「ソーダ味で練ったものが膨らむのは、重曹とレモンの酸が反応するため」というようにである。

芸術家・岡本太郎さんも、子どもの持つ感性に着目して、いくつもの著書へ記している。

<子供を見ていてふしぎなのは、外に出た仲間が楽しそうに遊んでいるのに、わき目もふらずに絵を描いていたりする子がいる・・・>。

その目つきや手つきは、小さい炎だ、という。
<子どもは“絵”を描いているのだろうか。“絵”ではない。自分の若々しい命をそこにぶちまけているのだ>と。

子供の絵こそ、“絵”や“作品”であるというよりも、生活そのものなのだから。
結果なんか問題ではない。終わればさっさと遊びに出かけてしまう。

結果ばかり気にするから、つまらない小細工や技巧が必要になる。
自分もかつては子どもだったのだが、あの感性は見当たらない。
たまにはじっくりと、子どもたちを見ながら教わる必要がありそうだ。

 

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