日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

気になる情報収集のポイント

 

数ある情報の中から興味のあるものを見つけるときは、だいたいパターン化されてくる。

たとえば、『2億円以上かけて寄付は2千万円』などとの記事見出しをみるとワクワクしてくる。それが自分のエントリに反映できるかどうかは別にして、その裏を想像しながら楽しんでしまう。

昨年、子どもの貧困対策のために寄付を募る「子供の未来応援基金」に対して、蓮舫さんがその費用対効果の悪さを訴えたという記事である。

2億円以上の税金を使って呼びかけているのに、集まった寄付は約2千万円だったそうな。蓮舫さんいわく「2億円を基金に入れれば良かった」と。

基金は一昨年10月に創設され、政府がポスターの制作やフォーラム開催のほか、インターネット広報関連などで約2億円使ったが、寄付は昨年2月の時点で1949万円だった。その後の経過の記事を見つけられないが、どうなったのか興味深い。

 

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同時期には『<NHK>不正調査、計1億円』との記事もあった。
テレビの地デジ化によるバブル期に、NHKが関連団体の不正を調べるため、外部の弁護士による調査委員会を設置した。

そして、別の監査法人にも約5000万円で依頼し、<両調査合わせて約1億円超を支出したが、後に発覚した子会社の社員2人による約2億円の着服などの問題には気づけなかった>とのオチである。

地デジバブルでは、テレビが売れて家電業界が儲かったというだけでなく、電波が届かない地域や家庭を出さないようにと、総務省ぐるみで膨大な予算が組まれていたはずだ。「余った予算も使い切る」という“暗黙の了解”で、不正をしやすい状況だったかもしれない。その不透明さは、ほとんど問題にされていないようだ。

こういう話も大好きだ。
住友銀行元会長・磯田一郎さんへの(古い取材からの)回想記事だったと思う。

それは「賢者の争い」というお話だった。
<会社を窮地に追いやる経営陣には二通りある。ばか同士が仲良くしているか、りこう同士が反目し合っているか、どちらかだ>とのこと。

現実はそれぞれで簡単に割り切れないだろうが、企業の盛衰を数多く見てきた銀行家のすばらしい実感である。

<賢愚の対立であれば勝負は長引かず、企業業績を道連れの泥仕合にはなりそうもない。賢者同士が円満ならばめでたい話である。愚者同士が戦争していればそもそも会社の体をなさない>とも。

 

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アナログ時代に育った人間なので、デジタルとの比較情報も興味津々である。
映写技師さんの仕事を目撃している方が『デジタル以前の格闘』という記事を書いていた。

かつて、<映画の仕事とは、フィルムというモノと格闘すること>だった。
映画は観客に向け映写されて、初めて「映画」になる。そのためには、最終の送り手として「映写技師」と呼ばれる人たちが働いていたのだ。

円滑に映写が進行するかぎり、その存在は意識されることはないが、露わになるのはフィルムや機械に不具合がおこったとき。

場末の映画館によく通っていたとき、なにかの不具合で映画がたまに中断していたのを思い出す。その頃、映写室に興味を持って、一度入ってみたいと思っていたが、その願いはまだ叶っていない。

上映前には黙々と、フィルムやスクリーンのチェックを繰り返し、事前の作業もたいへんだったことであろう。

<長い間、映画は人が作り、人が届けるモノだった>のである。

デジタルでの上映が主流になった今では、ほとんどの映画館がDCI(デジタル・シネマ・イニシアチブ)という仕様にもとづいたDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)で上映されているらしい。

アナログからデジタルへの移行で<映画はモノではなく「情報」になり、映写はオペレーションになった>とも、その記事に書かれていた。