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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

若しもの将来 起こりうること

 

<何となく何物かに押されつつ、ずるずると>。これは驚くべき事態だ、と。
敗戦直後、政治学者・丸山真男さんは、論文を執筆した。

どのようにして、戦前の日本が先の戦争に突入していったのか。
ナチスの指導者は開戦への決断をはっきり意識していたに違いない。

しかし、日本では、我こそが戦争を起こしたという意識を持つ指導者がいない。
日本では、主体的な責任意識が成立するのが難しい、と丸山さんは苦渋の診断をする。

「ずるずると」と形容すべき事態が今も繰り返されている。
豊洲への市場移転問題しかり、膨らむ東京オリンピックパラリンピック経費しかり。
我こそがと名乗り出る者不在で、責任の所在は曖昧なまま、何物かに押されつつ、ずるずると。

 

1695

 

“もし”、“もしも”に漢字をあてれば「若し」、「若しも」である。
将来起こりうることを想定したり、仮定したりするときに用いられる。

「若」は巫女が舞いながら、神のお告げを求める様子を表した象形文字だという。
“かつての若者”目線からのひがみでは、神さまのお告げにもせよ、多彩な可能性の“もし”に恵まれた若い人はやっぱりうらやましい。

“うるさい”が「うるさっ!」。“暑い”が「暑っ!」。
若い人の会話に限らず、最近はよく耳にする。

形容詞の語幹で感動や詠嘆を表す言い方なのらしい。
『花笠音頭』の「めでた」も語幹を独立させて用いた類似の例であるとのこと。
それを思えば、それほど風変わりな用法ではないのかもしれぬが。

 

1696

 

「速っ!」と驚き、「凄(すご)っ!」とうなるほかはない。
プロ野球界の若きスター、日本ハム大谷翔平投手のことである。

4年ぶりにパ・リーグを制した日本ハムを投打両面で強力に引っ張った。
本年も伝家の宝刀「二刀流」を存分に拝ませていただいた。

最大11.5ゲーム差を引っ繰り返した逆転優勝の原動力となり、優勝を決めた試合でも1安打完封で仕留めた立役者である。

22歳。投手と打者を両立させる、常識破りの「二刀流」に挑んできた。
元々はメジャー志望だった。もし、日ハムの強引な誘いがなかったら今頃は?

しかし、メジャーにいたら二刀流は見られなかったかもしれない。
いずれにしても、“将来起こりうる若しも”が楽しみなところである。

かたや、この選手の“将来起こりうる・・”はいかがなものか。
斎藤佑樹投手。大谷投手のチームメイトである。

<存在感消しつつビールかけ参加>とのネット記事が小さく出ていた。
今年はここまで3度の先発を含む、わずか11試合の登板にとどまり、0勝1敗、防御率4.56。今は一軍登録も抹消。昨季は1勝3敗であった。

二刀流・大谷選手がビールかけの中心だったのに対し、ひっそりとビールかけに参加した斎藤投手。“将来起こりうる若しも”はだれにも均等にやってくる。
過去の栄光よりも、将来の栄光に挑んでみてはいかがだろうか。

 

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