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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

スマホ発信によるビッグデータ

PC・デバイス・ネット

 

目が覚めたら有名人になっていた。
38年前に刊行された筒井康隆さんの小説『おれに関する噂』である。

ある会社員の情報が世の中へ筒抜けになってしまう。
女子社員をお茶に誘ったことが翌日には、日本中で話題になるといった具合に。

自分の情報が知らないところでやりとりされる。読者の不安をかき立てるには格好のモチーフで、洋の東西を問わず小説の題材として尽きない。

現在、世の情報はスマホ中心になり、人々がどんなモノを買いどんな場所へ行ったか。
膨大な情報(ビッグデータ)を企業が利用しやすくなった。

信販売大手「ジャパネットたかた」は、約8500種類の取扱商品を約600種類に絞り込み、通販サイトをリニューアルし、全商品に45秒の紹介動画をつけるなど商品説明を詳しくした。

販売商品を少なくすることで、顧客サービスの充実を図り、サイトリニューアルは気軽にスマートフォンなどで閲覧できるように、との計らいだ。

 

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インターネット上の膨大な情報を瞬時に集約・分析し、事件や事故、災害などの発生を知らせるシステムも注目されている。基のデータは、ツイッターやインスタグラムなどソーシャルメディアからの情報である。

ビッグデータをふるいにかけ、異変を察知する。
スマホソーシャルメディアの普及で、ユーザーが見聞きしたことをその場で投稿し、別の人が拡散する。一個人が意識せず記者の役割を担う時代なのである。

多数のパトカーや消防車に遭遇したり、(事件・事故の)目撃で、人が発する単語や短文を登録し、リアルタイムで検索する。そこに位置情報が加味できれば、場所の特定の助けになる。この作業をコンピュータに任せることで高速処理が可能にする。

 

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政府でも、地域間の人やモノ、お金の動きを可視化し、インターネット上で無料にて閲覧できる「地域経済分析システム」を公開している。

携帯電話の位置情報を基にした“ビッグデータ”の活用で、訪日外国人の出入国や滞在地域が地図やグラフで参照ができる。

訪日外国人の移動ルートを把握することで、地方自治体が観光政策に役立てることなどが期待されている。

そのシステムでは、特定の都道府県を訪れた外国人が、その前後にどの都道府県を訪れたか、日本地図上で確認し、ランキング形式で閲覧できる。

地図やグラフは、国内の携帯電話会社が所有の、訪日外国人約100万人のスマートフォンローミングデータを基に推計したものだという。データは定期的に更新される。

地方自治体は、観光PRを行う地域の特定や、観光戦略に活用できるほか、旅行業者の観光ルート作りの参考にもなる。

外国人だけではない。我々もすでに(それぞれのスマホなどから)、自分の情報が知らないところでやりとりされていることはまちがいなさそうだ。

保護すべき情報の範囲やプライバシーを守る方法など、議論すべき課題はまだまだ多いはずだが、個人情報だけが勝手に取り込まれているのである。

 

 

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