日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ときめく時間の部分活用方法

 

昨年の箱根駅伝青山学院大は、初優勝を果たした。その采配は“ワクワク大作戦”だという。観客も選手も“ドキドキワクワク”するレースをしよう、との掛け声である。
結果、選手たちの力が予想以上に引き出された。

また、過去の栄光や成功が枷で、持てる力を発揮できないケースもある。
高品質・高機能で世界市場を席巻した日本の家電メーカーも、低価格の中韓メーカーに押され精彩を欠くことになった。

低価格志向の強い消費者もいれば、各々のこだわりにお金を惜しまない人もいる。商品やサービスを追求するだけでなく、多くの人がワクワクし、買ってみたくなる雰囲気づくりが重要になる。

ソニーの“ウォークマン”は、人気ミュージシャンらが使い始め、そのファンたちが購入してブームが起きた。スティーブ・ジョブズさんも憧れたひとりで、そのときめきがiPod、iPhone、iPadの製作へとつながる。

 

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整理整頓の専門家・こんまりさんの著書『人生がときめく片づけの魔法』によると、掃除は単純作業で、片付けは頭脳労働なのだ。

片付けは“捨てる”ことから始まる。捨てる際の基準は、“ときめく”か“ときめかないか”で判断を下すという。モノに手を触れ、ときめいたら残す。ときめきがなければ捨てるのである。

非正規労働が広がっている。パートタイムとは<時間(タイム)を部分(パート)に分けて働く>という意味になるのだろうか。非正規労働の半分近くを占めるそうだ。

仕事の時間は、“ときめかない”からと切り捨てられないが、できれば“ときめき”のある“時間の部分”を、持つための努力はした方がいい。

日本は、世界でトップクラスの長寿国だ。男女とも平均寿命は80歳を超えている。
60歳から80歳までの20年間で、(睡眠、食事、家事の時間を除く)自由に使える時間は約6万6000時間。それは、22歳から60歳まで働いた時間に相当するという。

 

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パートタイムという言葉の広まるきっかけは、1954年9月に大丸が載せた新聞広告だった。開業間近の東京店の求人募集で、宣伝文句が並んだ。

<お嬢様の、奥様の、3時間の百貨店勤め。パートタイムの女子店員募集。通学・御家庭の余暇を利用して3時間だけ、明るく楽しい百貨店で働かれることはいかがですか>。

女性が働くことに理解のなかった時代でも、200人の募集に7000人以上が殺到した。

働く女性たちは、<夫と音楽会に行ける>、<お稽古代を自分で払える>などと、仕事のやりがいを語っていた。

パートタイムは仕事と家庭の両立が図りやすいと、日本の経済成長を支えてきた。現在、定年後の高齢者でパートタイムの仕事を“ときめきタイム”として楽しんでいる方がいる。前職の経験を活かし、縁の下の力持ちなのだ

蓄えがあるからと働かず、趣味や行き場がないと嘆く高齢者の方もいる。
“ときめきタイム”の有無は思いのほか、生きがいの差を広げてしまうようだ。