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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

さださんと桜井さんの共通点

音楽・アーティスト

 

10数年前、落語が子どもたちの間でちょっとしたブームになったという。

NHK教育テレビの番組内で、町のおじさんやおばさん、高校生などが“寿限無”を暗唱して競うコーナーがあり、見た子どもたちの人気となったそうだ。

寿限無」は有名な古典落語で、縁起の良い言葉をお坊さんに教わった男が、自分の子に、縁起のよい言葉を連ねて名付けたため大変なことになる、という話だ。

子供の名前を呼ぶところが見せ場となり、<寿限無寿限無、五却の擦り切れ、海砂利水魚の水行末・・・>延々と続く。

そして、“寿限無”を暗唱することが、子どもの間で流行ったというのだ。
「言えた時間を計って遊んでいる」、「早口が楽しい」など、言葉遊びとして盛り上がった。

寿限無”ブームで、落語家・柳家花緑さんが『じゅげむ』のCDを発売したり、若手7人の落語家で“寿限無”をラップにした。もともと、韻を踏む落語だけにラップとの相性はいい。売れ行きも好調だったとか。

 

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さだまさしさんの楽曲『関白宣言』もラップ調にカバーされ歌われたことがあった。<お前を嫁にもらう前に言っておきたい事がある~>ではじまり、<めしはうまく作れ>、<俺より先に死んではいけない>と早口で歌い上げ、<愛する女は生涯お前ただ一人>と高らかに宣言する。

さださんの作品で、“韻を踏む歌詞”は多くないと思っていたが、この曲がこれほどラップに通ずるのを知っておどろいた。

さだまさしさんは、高校・大学と落語研究会に所属していた。
“飛行亭つい楽”がさださんの高座名である。ご本人いわく<人生は明るく、歌は暗くがモットー>だそうだ。コンサートではMCを3時間の中で1時間しゃべり、その内容はほとんど落語か漫談のようなのである。

 

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さださんの(ほとんどの)ライブ・アルバムは“トーク”までノーカット収録で、さらに“トーク”だけの音源や本も発売されているほどである。

1994年から1997年にかけて『ステージ・トーク・ライブ 噺歌集』としてCD集が発売されたほか、『さだまさしステージトーク大全 噺歌集CD(全18巻)』(2005年)、『さだまさし トークベスト』(2006年)など、トークのみのベストアルバムがリリースされ、<本業である歌のCDより売れている>とご本人が自慢気にお話していた。

ご自身のトークはコンサートにおいて、アイスクリーム(歌)をおいしく食べるためのウエハース(トーク)なのだと喩えられていた。内容は自虐ネタが多く、自ら企画した映画『長江』の予算オーバーで30億円の借金を作り、コンサートで返済するようになって以降に髪の毛が薄くなっているなど、題材には事欠かないらしい。

谷村新司さだまさし松山千春は『フォーク界御三毛』>とのフレーズはいたるところでご披露されているようであるが。

 

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先日、飲みながらおもしろい話を訊いた。
Mr.Childrenの桜井和寿さんも、中学の落研へ所属し、坊主頭で“一休寿(いっきゅうことぶき)”として活動していたというのだ。
前から桜井さんの作る“韻を踏む独特の歌詞”が気になり、その話をしていた。

さださんはともかく、桜井さんと落語はまったく結びつかなかった。
桜井さんは中学2年でギターを持ち、(落語より)こっちの方がかっこいいと、音楽の道へ進んだという。

影響を受けたミュージシャンは、浜田省吾さんへの憧れが強く、浜田さんとの対談で<世界で一番 浜田さんの物真似が上手いミュージシャン>を自称したとか。

<サビへの盛り上げ方はサザンの桑田さんから>とも。
音楽性に多大な影響を受けたミュージシャンは他にもいるだろう。

桜井さんはお笑い好きで、お笑い番組をみて楽しんだり、ライブも観に行っている、とのインタビュー記事を読んだことがある。あの独特な歌詞は、落語での体験が今も活かされている気がしてならないのである。

 

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