日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

文章の達人でないことの悲劇

 

“事実は小説より奇なり”。なにげなく見ている、新聞やネットでのニュース記事も、つなげてみると不可思議な現実を垣間見る。

“包丁万引き”で兵庫県尼崎市の交番に自首した男を取り調べず、警察車両で大阪市まで送り返したことが発覚した。

県警は11月20日<尼崎南署・交番勤務の男性警部補(48)と部下2人を犯人隠避容疑で書類送検し、警部補を停職6か月の懲戒処分>とある。

5月11日、無職の男(65)が交番を訪れ、パッケージ入りの包丁を見せて「万引きした」と説明したのに捜査をせず、警部補が男性巡査部長(34)と女性巡査(25)に男を大阪市内まで車で送るよう命じて、窃盗事件の容疑者を逃がした。

警部補は<自首の事件を扱ったことがなく、処理が面倒>と思いきや見逃すことを決めたという。2人は指示通り、窃盗現場のホームセンターに立ち寄り、巡査部長が「拾った」と偽り包丁を返して、大阪市で男を降ろし引き返した。

男は翌日タクシーの無賃乗車で、詐欺容疑で現行犯逮捕された。その際、「自首したのに追い返された」と説明し、問題が発覚したのである。

 

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今度は、交通違反の取り締まりで虚偽内容の捜査報告書を作成し、違反者を見逃したとして、滋賀県警が11月19日、男性警察官3人を<虚偽有印公文書作成・同行使、犯人隠避容疑>で書類送検し、減給などの懲戒処分を行った、という記事だ。

<違反者が出頭せず、虚偽の報告書を作成して見逃した>という。
処分は、交通課の50歳代の警部補、40歳代の巡査部長が減給、地域課の50歳代の警部補が戒告、監督責任として交通課長の警部を所属長注意とした、とある。

昨年9月下旬に通行禁止違反で取り調べた交通違反者が事実を否認して立ち去り、その後も出頭に応じなかったため、違反した状況の<確認が不十分で違反が成立しない>などと虚偽の捜査報告書を作成し、3容疑者が見逃した疑いである。

交通課の両容疑者は、今年2月下旬に取り調べ、出頭しなかった別の交通違反者についても、偽の内容の報告書を作成し、見逃した疑いが持たれているとのこと。
そして、違反者から問い合わせがあり、不正が発覚したのである。

 

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兵庫県警の警察官70人が2009~14年に、交通違反の捜査書類の作成者を偽ったとして、県警は10月30日に<虚偽有印公文書作成・同行使容疑>などで書類送検した、という記事もあった。

県警で、取り締まりの実施者とは別の警察官が、捜査書類を作成する独自の内部規定があり、作成者名以外の部分に問題はなかったが、(手間を省くために)実施者が作成して同僚らに署名させるなどしていたという。

70人は、ドライバーが違反を否認して、捜査することになった65事件で、現場見取り図や、現場写真などを添付する報告書について、自分で作成したが別の警察官に署名・押印してもらったり、作成していないのにサインするなどした疑い。いずれも<名前の貸し借りぐらいは大丈夫だと思った>などと話しているそうだ。

 

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報告文書に関する記事としては、こちらも忘れることができない。

2014年4月28日朝、県警捜査2課の警部(当時51)が福島市の県警山下庁舎で首をつり自殺していた。その2日後、上司の警視(同52)が山形市内で遺体で見つかった。警視の遺書には警部の名前と<寄り添えなくて申し訳ありませんでした>とあった。

同年6月県警が、警部の自殺は長時間勤務や仕事の悩みに加え、前捜査2課長(46)が警部をののしったり、文書をしつこく書き直させたりしたパワハラが原因だった、と発表。

警部は自殺前日も出勤し、頭を抱える姿が目撃されている。関係者によると、警部は前課長に、県警内で「ワンペーパー」と呼ばれる文書決裁の際、「こんな書類もできねえのかよ。能力がねえんだよ、勉強しろ」、「こんなの日本語じゃねえだろう」などと、年下の前課長にののしられていたという。

警部は、04年にオレオレ詐欺(なりすまし詐欺)事件の容疑者を県内で初めて逮捕するなど、刑事として23年間、多くの実績を残した。東日本大震災では、南相馬市内の体育館で防護服を着て、津波で泥まみれの遺体を検視し続けた。

「捜査ができず、つらかったのでは」。警部の奥さんの言葉である。

 

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