日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

新聞の片隅から見聞できる「今」

 

何気なく新聞をながめて見つかる記事はなかなか興味深い。

中学校長らの隠れたばこで、校舎ぼやが発生。教員が消火をした、という記事があった。
2015年10月22日午後8時25分頃、福岡県久留米市の市立中学校で、教員のたばこの火の不始末による“ぼや騒ぎ”があったというのだ。

市教委は教育長の通達で学校敷地内を全面禁煙としているようだが、校長(58)と教頭(52)を含む4人が校内で喫煙していた。

校舎2階の職員用の男性更衣室から出火し、ごみ箱やモップ、壁の一部が燃え、非常ベルで気付いた残業中の教員3人が消火器で消し止めた。消防や警察の調べで、ごみ箱のたばこの吸い殻が火元と判明。

校長ら4人は更衣室で喫煙して、空き缶に吸い殻を入れており、それを学校管理人がごみ箱に捨てて出火したらしい。「悪いと思いながらも吸ってしまった。おわびしたい」とは、校長の弁。

受動喫煙の防止を掲げる健康増進法の施行に伴い、市教委は2005年4月から学校の敷地内を全面禁煙としている。市議会で「ルールが守られていない」との指摘があり、市教委は10月上旬、緊急調査を実施。66校のうち、その中学を含む15校で教員による喫煙を確認し、禁煙の徹底を求めていた矢先である。

かつて、中学生、高校生の喫煙が社会問題になっていた。今回の校長や教員と同様に校舎内の隠れたばこもあっただろう。それが逆になっているところに現代(いま)を感じる。4人仲良くの隠れたばこでは、いったいどのような会話が交わされたのであろうか。

 

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<中3女子が260万円詐取>という記事が出たのは、2014年11月であった。
高齢者から現金をだまし取ったとして、中学3年の女子生徒(14)を詐欺容疑で逮捕とあった。この手の詐欺は男性という思い込みがあったのか、いささかおどろいた。

その女子生徒は全国銀行協会の職員を装って東京都北区の女性(64)宅を訪れ、現金260万円をだまし取った疑いだとか。

訪問前に仲間の男が同協会職員や警察官を装い、「口座情報が暴力団に漏れる恐れがある。お金を別の銀行に預けた方がいい」などと言って女性宅に電話し、信じ込ませていた。

調べに対し女子生徒は、「金は知らない男に渡し、報酬7万円を受け取った」と容疑を認めた。女子生徒と同じ中学校で同級生の女子(15)も前月、このグループによる別の詐欺事件で逮捕されているようなので、主犯でなかったことがせめてもの幸いである。それにしても、私の知らない現実が多すぎる。

 

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<ネット普及時代でも新聞「必要」92%>と強調されていた。2004年10月の新聞記事である。

読売新聞社が実施した全国世論調査(面接方式)によると、インターネットなどが普及したマルチメディア時代になっても、<新聞を「必要だ」と思う人>は「どちらかといえば」を含めると、92%にものぼるのだという。

「必要だ」という理由では、「好きな時に好きな場所で読める」69%がトップ。新聞報道を、「信頼できる」という人は88%で、テレビ報道(67%)より21ポイント多かった、とある。
今後も新聞の役割を重視している人の多いことがわかったそうだ。

<新聞が興味本位に走らず品位を保っているか>では、「そう思う」が76%にのぼり、テレビの35%を大きく上回った。また、<インターネットでニュースを見るか>と聞いたところ、「見る」は23%で、こうした人のうちでも89%が、新聞はこれからも「必要」と答えている。あくまでも、10余年前の調査結果である。

 

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<新聞がネットに完敗。調査の悲惨な結果>との記事があった。
NHKの世論調査結果で、若者の「新聞離れ」の加速しているとのこと。

複数のメディアの中から「1番目に欠かせないメディア」を選んでもらう質問>で、5年前の調査と比べ「インターネット」を挙げた人が「新聞」を大きく上回ったという。

テレビ、ラジオ、インターネット、ビデオ・DVDなどの映像ソフト、CDなどの音楽ソフト、新聞、雑誌、本の8つのメディアの中から、選んでもらったところ、前回より5ポイント低い50%の人がテレビを選択。次に多かったのは、(前回調査時14%で並んでいた)インターネットと新聞で、今回はインターネット23%、新聞11%と大きな差がついた。

年齢別でも、その傾向はさらに明らか。30代でインターネット47%、新聞4%。40代がそれぞれ31%、6%、50代でも21%と9%と差は大きい。

60代でやっと新聞を選択する人の方が多くなり、インターネット6%、新聞14%という具合。70代ではインターネットは2%未満に対して新聞は26%。新聞を必要不可欠なメディアだと考えているのは60~70代が大半だといえよう。

<1日1回は新聞に触れる人の割合>も、60代以下の全世代で10ポイント以上減少している。ただし、新聞社のウェブサイトで記事を読む場合も、この調査ではインターネットにカウントされるため、紙媒体の「新聞離れ」が進み、「老人メディア」ぶりが加速している。

しかし、私にとって「老人メディア」化されていく、“新聞というメディア”は興味が尽きない。モニタから一様に見聞きできるネットとは別に、生活感の詰まった記事が見つけやすいからなのだろうか。