日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

コーラの歴史は神秘的で美味

 

飲食物の摂取量により、からだへの良し悪しが言われることはよくある。
しかし長年そう思わされていたことが、新たな調査データで、突如逆転するケースもある。

最近では、コーヒーや緑茶を日常的によく飲む人が、そうでない人に比べて病気などで死亡するリスクが低い、と発表されている。国立がん研究センターなどが、19年間の追跡調査でまとめた結果だという。

そうめんのカロリーは、ごはんの1.4倍以上になる、という記事もあった。ごはん茶碗1杯(約150g)が250kcal前後。対して、そうめん1人前(約100g)は350kcal前後なのだという。

卵好きな方への朗報もあった。コレステロールの高い食事は、血中コレステロール量を増やし、深刻な病気につながると考えられ、その先鋒食品としてやり玉にあげられていたのが卵である。米国で、コレステロール摂取量と血中コレステロールの関係性はない、との報告書が出され、国内でも厚生労働省が“科学的根拠が得られない”としている。

 

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この夏、コーラをよく飲んでいる。数十年前からほとんど飲まなかったのが嘘のようである。初めて飲んだコーラは感動的であった。よく飲んだものである。しかし、いくつかのコーラ伝説も現れ、飲み過ぎるとからだによくないように思ったのかもしれない。そういえば、真夏の海岸で、コーラをからだに塗るときれいに日焼けする、と訊き試したことがあった。結果、ベタベタしただけで噂は嘘だった。

コカ・コーラが産声をあげたのは1886年だという。そんな昔とは知らずおどろいた。
甘い香りのシロップが始まりで、炭酸で割り1杯5セントでグラス売りされ、たちまち人々の心をつかんだ。20世紀に入り急速に成長をとげたが、具体的な製造方法は、今も門外不出で、(香料などを混ぜた)原液のレシピは、アメリカ本社の金庫で厳重保管され、一握りの幹部だけが知るトップシークレットなのだ。

1910年代から日本でも輸入品として売られ、ハイカラな飲み物として文化人らに愛されたという。作家の芥川龍之介さんも<酒飲まぬ身のウウロン茶、カフェ、コカコラ…>と手紙に記した。まさに、芥川さんにも愛された爽快感なのである。

 

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ペプシコーラが開発されたのは1898年で、1902年にペプシ・コーラ・カンパニーが創業された。のちにペプシは<業界2位とのCMコピー>で注目された。コカ・コーラに比べ、ソフトな味のような気がして、こちらを好んで飲んだ時期もあった。

1934年にはロイヤルクラウンカンパニーよりRCコーラが発売された。だいぶ昔であるが、学校の図書館で自分が生まれる前の新聞記事を見ていたら、「クラウン・コーラ」の広告があったのを思い出す。コカ・コーラしか知らない時代だったので、怪しいコーラのように感じた。

戦前の日本では、1912年の高村光太郎さんの『道程』で“コカコオラ”が登場したり、1919年に明治屋の広告雑誌『嗜好』でコカ・コーラの広告が掲載されたという。
そして、終戦間もない1945年10月には、GHQの指示で日本6箇所にコカ・コーラ充填工場が設立された。1957年になり、東京飲料がコカ・コーラの一般向け販売を開始され、ペプシコーラも発売とのこと。

 

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1958年3月に日本コカ・コーラが設立された以降、日本製コーラも数々発売されているようなのである。同年6月に明治屋よりMYコーラが発売され、1961年はグリコからグリコ・コーラ、コッカよりニッポン・コーラなるものが発売されている。

この年はコーラ・ラッシュなのか、札幌麦酒よりサッポロ・コーラ、福永社よりグット・コーラ、日本麦酒よりリボン・コーラ、清水食品よりSSKソフト・コーラなどが続々と発売。コーラのネーミングだけ見ていても笑えるが、現物を見た記憶はまったくない。

翌年の1962年になっても、静岡柑協連より富士コーラ、全清飲よりコアップガラ・コーラ、東洋醸造よりアルコール入り45ジェット・コーラ、森永乳業よりスパーク・コーラ、明治製菓より明治コーラが発売。その後も、1963年に三共よりLCコーラ、武田薬品よりプラッシー・コーラ、国際飲料よりフレッシュ・コーラが発売なのだ。

 

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各社とも一攫千金のごとく発売はしても、市場ではコカ・コーラペプシ・コーラ以外は残っていないのではないだろうか。

1980~90年代も、日本製コーラがボチボチ出ているが、需要は少なかったのであろう。おもしろいところでは、1998年に中国で初の中国産コーラ“非常可楽”が発売されている。本家のコカ・コーラペプシ・コーラは、カフェインフリーダイエットやカロリーゼロなどと、健康志向の品種を増やすようになってきた。

2010年代に入っても、コーラ熱の冷めやらぬ企業があるようで、上島珈琲よりジョルト・コーラ、アサヒビールよりシュウェップス・コーラ、サッポロビールよりゴールデン・コーラ、日本たばこ産業よりハードジョイト・コーラ、アサヒ飲料よりグリーンコーラ、キリンビバレッジよりキリンコーラ、日本たばこ産業(ジェイティ飲料)より沖縄黒糖コーラ、なるものが発売されているのだという。


参考:Wikipedia