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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

年初には技術回帰の一報あり

事件・報道

 

「必ず青空が見えて虹の上には青い鳥が飛んでいる。いつまでも雲の中を飛んではいない」。
1999年の年初、当時の宮沢喜一蔵相が職員に対して、映画『オズの魔法使』の主題歌『虹の彼方に』の歌詞を日本経済になぞらえた訓示だったという。

<稼ぐに追いつく(貧乏なし、ならぬ)貧乏神>。
こちらは、作家の内田百閒(ひゃっけん)さんが座右の銘にした言葉である。
小話で、「今年の給与は50%アップになるぞ」「昨年比ですか?」「来年比だ」。
井上ひさしさん考案の“新作いろはかるた”「ろ」の項では<論より昇給>。

今週が仕事始めという方が多いと思う。休み明けはエンジンがかかりにくいだろう。
でも焦らずそれぞれの青い鳥を今年も探し続けたいものだ。
「虹の彼方」には一歩一歩しか近づけないのだから。

 

1100

 

2014年、日本の国際観光客到着数(訪日外客数)は、1300万人を突破し、過去最高という。2013年のデータでは、1位フランス8500万人、2位アメリカ6977万人、3位スペイン6066万人。日本は1036万人で27位だった。

上位国との差はまだまだ大きい。日本の観光資源が乏しいとは思わないが、じっと待つだけでは生きていけない国民であることは確かである。
石油がない。国土が狭い。ならば、モノを作り、サービスを磨いて・・・と。
勤勉な国民の元には、持てる国の人には分からぬであろう<爽快さがある>はずだった。。

かつて、日本人の人件費ひとりあたりで中国人を20人雇えた。
日本はモノ作りを放棄し、中国へゆだねてコストダウンを優先させたが、そのことでのツケは大きかった。“軒を貸して母屋を取られる”ように、技術やブレーンも海外放出して、中国に追いつかれ追い抜かれた。

 

1101

 

パナソニック、国内生産回帰…円安・人件費高で」というニュース記事の見出しをみた。
パナソニックが海外で生産し、日本に逆輸入している洗濯機やエアコンなど家電製品の大半を、国内生産へ切り替える方針にしたという。

パナソニックは1990年代から、中国で家電製品を生産し、日本で販売する「逆輸入」を始めた。当時は中国の労働者の人件費が安く、円高の進行にともない、(円建ての)製造コストがさらに安くなる利点もあった。

だが、円安になると製造コストが大きく膨らむ。人件費も経済成長とともに上がった。
パナソニックの国内販売額は5000億円前後とみられ、うち約4割が中国を中心とした海外で生産している。

それぞれの国内工場の空きスペースを活用して、設備投資は数十億円規模に抑える。
部品会社にも国内回帰を求める。中国の各工場は現地向け製品の生産を続ける。
パナソニックでは1円円安が進むと家電の利益は年約18億円減少し、1ドル=120円台に入ると、コスト削減しても大幅減益が避けられないという。

 

1102

 

パナソニックに限らず、日本の製造業は海外に生産拠点を移してきたが、1ドル=100円台となった2013年以降、変化の兆しが出始めた。
ダイキン工業が同年末に家庭用エアコン25万台の生産を、中国から滋賀県草津市に戻したほか、キヤノンも国内生産の比率を13年の4割強から15年に約5割に引き上げる方針だ。日産自動車も輸出用車両の国内生産の拡大を検討している。

そして、シャープが海外で生産して日本に逆輸入しているテレビや冷蔵庫など家電製品の一部を、日本での生産に切り替える方針を明らかにした。6月までに、中国とマレーシアで生産している日本向けの液晶テレビを栃木県矢板市に、中国で生産している冷蔵庫も大阪府八尾市に戻す。現在は矢板市の自社工場で60型以上の大型テレビを、八尾市では350リットル以上の大型冷蔵庫をそれぞれ生産しているが、より小さなサイズの商品を国内生産に切り替えるようだ。

このほか、中国ですべて作っている家庭向けの空気清浄機と独自の除菌イオン「プラズマクラスター」の発生機も順次、八尾市の工場に移す。商品に組み込む部品の調達先についても、モデルチェンジの機会に、現地から国内に移すことを検討するという。

今後も、家電最大手のパナソニックの「国内回帰」が他社に波及し、国内製造業の空洞化に歯止めがかかるかどうかが注目される。

 

1103

 

上記の記事と時期を同じくして、「内部留保は“守銭奴” 麻生氏、賀詞交歓会で発言」とのニュース記事をみた。

<麻生副総理・財務相は5日、東京都内で開かれた賀詞交歓会で、企業が手元にためる内部留保(利益剰余金)が増えていることについて、「まだお金をためたいなんて、単なる守銭奴に過ぎない」と述べたとか。
麻生氏は「内部留保は昨年9月までの1年で304兆円から328兆円に増えた。毎月2兆円ずつたまった計算だ」と指摘。「その金を使って、何をするかを考えるのが当たり前だ。今の日本企業は間違いなくおかしい」と強調した>。

おかしいのはどちらであろうか。
企業は、企業努力なくして成り立たぬが、この方の政治努力はいかがなものか。
最近、維新の党代表の江田憲司さんのことをWikipediaで調べていたら、そこにも麻生さんのことが書かれていた。

麻生さんが政界入りする以前に社長を務めていた麻生セメントや麻生病院の経営を立て直したのは麻生氏の弟・泰さんであり、麻生さんが政界入りに際して経営から退いた時に父・太賀吉さんは「太郎が早く会社をやめてくれてよかった」と胸をなでおろしたらしい。

この逸話は素直に肯ける。この人が総理のときもいったいなにを残せたのか。2009年の総選挙での惨敗。与党陥落させた責任を今もまったく感じていないような暴言が多い。
<薬九層倍(くすりくそうばい)>という言葉がある。その意味は、薬の売価が原価に比べて非常に高いこと。江戸時代に言われたことわざで、暴利をむさぼるたとえにも用いられる。

この言葉が、企業やメーカーではなく今の政府にオーバーラップしてならない。法人税を安くしても扱う商品の税金が上がる。各社は社運をかけて価格競争のため利幅を下げるしかなくなる。どう転んでも、“暴利をむさぼれるシステム”が組み込まれているような気がしてならないのだ。

 

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