日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

この霜月(しもつき)も昨年同様でにぎやかになりそう

 

相談ごとがあり、初代中村吉右衛門さんの家を訪ねた六代目尾上菊五郎さんが、話がまとまらないため、電話を借りるふりをして受話器を壊して帰ってきたという話はおもしろい。
常識を踏みはずすにしても、<役者子供>は愛嬌があって楽しい。

昨秋の園遊会で、新任のある参院議員が天皇陛下に手紙を渡した。この方は世間から<議員子供>と顰蹙(ひんしゅく)を買った。

そして、今年も<議員子供>は続く。
不正を問われる記者会見で、嘘をごまかすために号泣した県議や、お金の収支がまったく合わず、本人も「まったく知らない」と言葉を詰まらせる閣僚。
おまけに、選挙区内でうちわを配った問題の責任をとる閣僚まで、どさくさまぎれのW辞任。今もおカネを“チョロまかした”と疑われる閣僚がボロボロと。

どこかの市長が<罵声を浴びせ合う>子ども以下のケンカを始めたのも、つい最近のこと。
どうみても、大人の態度とは思えず<議員子供>の連鎖はおさまらない。

 

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「下劣極まりない音楽続けてきた私が」と桑田佳祐さんは紫綬褒章に選ばれたことでコメントをした。
<身に余る光栄であるのはもちろんのこと、私のような者が本当にいただいてしまってよいものかと、非常に驚いております。デビュー以来ずっと目立ちたい一心で、下劣極まりない音楽をやり続けてきた私が、このような高貴な章をいただけるとするならば・・・>。
いかにも桑田さんらしくて楽しい。

けっこう際どい下ネタを歌詞にしている。
デビュー時、ランニングと短パンでステージを駆けずり回り『勝手にシンドバッド』を歌っていた。おかげで、コメディソングのバンドだとずっと思っていた。
“紅白”にて<三波春夫さんスタイル>で登場したのも忘れられない。
さて、授賞式ではどんな<歌手子供>ぶりを見せていただけるのか。

 

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缶詰のラベルに<牛肉風うま煮>。中身は馬肉である。実在の品か、笑い話か、
実否のほどは不明という。『〈’60年代〉ことばのくずかご』(筑摩書房)に
ある。嘘を言っていないところがユーモラスで笑える。

あちこちの有名ホテルで、レストランのメニューから“偽装”も同然の「誤表示」が
続出したのも昨年の今頃であろう。
「小ぶりのエビは、すべて“芝海老”と表記していいと思っていた」と記者会見での言い訳。霜降りの牛肉はすべて「松阪牛」と表示していいと思っているのかも知れない。

先日、焼肉屋さんの裏メニューで生のレバ刺しが堂々と提供されていた。摘発された店のオーナーは悪びれることなく、「お客さんに喜んでもらいたかった」と語っている。

 

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「店の商品を泥棒に盗まれちゃって…」「被害額は?」
「助かったよ。50%オフのセール中だったから」。
こんな小咄(こばなし)がある。
<「1万円のを2千円で買ったの」と言うが、あれは2千円なのだ。それを1万円で売ってただけのことなのです>。こんな注釈もあった。

 

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昨年の11月。プロ野球楽天の日本一を記念した「楽天市場」の優勝セールで、
複数の店舗が通常価格を高く設定し、大幅な値引きであるかのように偽装していた。
10個入りのシュークリームを通常価格1万2千円と偽り、監督の背番号にちなむ“77%引き”の2600円で販売する業者もいた。
たった1年前のできごとだが、うやむやなままのようで、遠い昔にさえ感じる。
いずれにしても、子供じみた出来事は続くのであろう。