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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

写真は嘘をつくからおもしろい

 

以前のエントリで、写真は真を写さないから「写嘘」だと書いたことがある。

写真は真を写すと書きながら、嘘を写すということからのもじりである。
あくまでも私の独断と偏見での話であり、反対意見があっても問題ない。いろいろな考え方があっていいのだから。
長年、写真の仕事をしてきたわりには、写真に対して入れ込む気持ちがないのか、真を写したいとのこだわりはなく、写真っぽい絵になればいいな、くらいに思っている。

 

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写真をいじらないという人がいる。紙焼きにしたお気に入りの写真を直接見せるには問題ないかもしれないが、それ以外では、いじらなくても、それぞれの見る側により、違って見えてしまう。結果としていじったことと同じになってしまうのだ。
私は現在、2台の一眼レフとネオ一眼が1台。それにコンパクトデジカメ2台で撮影している。仕上がり確認のモニタはノートPC 、デスクトップPC 、iPad、Nexus7、Androidスマホである。

どのカメラで撮っても違って写るし、どのモニタで見ても、これらのすべてが違って見える。いったいどれが真実に近いのか、まったくわからない。自分のイメージや気分に頼るしかない。

 

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フイルム写真のときのプリントでは、機械焼きのサービス判でも、全てノーマルで出荷したら返品の山になってしまう。 適正露出ばかりではないので、オーバーネガやアンダ-ネガに補正をかけるのである。もちろん手焼きにしてもそれは同じ。
多くのプリンターの(ノーマル)センターも、(定期的な微調整を行ってはいても)若干のずれが生じてくる。機械による個体差もある。
プリンターマンたちに、お客さんが希望の色調を言うと、それならあのプリンタで焼いた方がいいかな、と対応する。
写真好きの人間はうるさい。それぞれの思い込みがある。お客さんが趣味でやっていることにこちらが口を挟むことはなく、希望に沿うようにいじるのである。

 

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ブログ用の写真と紙焼きの引き延ばしでは、同じ写真でも自ずと違ってくる。紙焼きの大伸ばしになれば、ごまかしがきかない。紙焼きのすばらしい作品に出会うと、ネット上の写真をモニタで見るのとは感激の度合いがちがう。
NHKの写真教室に関する仕事をしたことがある。定期的なコンテストで、全国の生徒さんたちの受賞作品を、半切のパネル貼りにして郵送するのである。

その出荷の最終確認でたくさんの作品を見るのが楽しみであった。最優秀作品でも、何でこれが?と思うものもあれば、すばらしさでじっくりと見入ったこともあった。

 

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パソコンで簡単にできる斜め補正やトリミング。

アナログの時代にそれをやろうとしたら、高くついてしまった。安値の時のサービス判(5円から15円くらい)と同サイズでも手焼き料金となり500円くらいにはね上がる。
デジタルでかんたんにできる合成技術も、アナログでは幼稚なことをよくやっていた。
役所に提出する工事写真などは、手持ち用の黒板に記入したものを一緒に写していた。それが、手違いや失敗になると莫大な損失になってしまう。そのとき、専門業者に頼んで合成してもらうのだ。
そのやり方は、元の現場写真に納まる大きさの比率で、追加したい黒板を撮影する。それをプリントしたら黒板だけハサミで切り抜いて、元の現場写真の必要なところへ糊付け。そして、その写真をカメラで(複写)撮影して、現像焼き付けで出来上がり。
こんなやり方で、よく役所にバレなかったものである。それで、料金は1万円くらいだった。
今、自分がPCでかんたんにやっていることでも、アナログではすぐにオプション料金が発生していた。斜め補正で500円、トリミングでまた500円が儲かった、という具合に、お得感覚だらけになってしまう。

 

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