日日平安part2

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勧善懲悪という色メガネでみると小保方さんのドラマがおもしろい

 

小保方さんのSTAP細胞に関わる一連のできごとを、あえてドラマチックにとらえてみると、あまりにもリアリティが薄い。ドラマの大事な要素には、「事件・事情・事実」があげられる。その3要素のどれについても、嘘っぽいドラマのように深みが感じられないのである。もし、そのとおりのことをドラマ化したら、そんなことあるわけないだろう、と一笑に付されるであろう。

それでも、勧善懲悪や判官贔屓へとテーマを置き換えてみると、ドラマ性が生まれる。まずは、小保方さんご本人が会見に現れた、ということが大きい。心労でたいへんであったろうが、STAP細胞発表時のときの映像よりやせて、テレビというメディアにうまく乗っている。

体調も悪い中、不慣れな場所に身を置くため、デビュー当時の松田聖子さんみたいに目をパチクリさせていた。その会見のために借り切ったホテルの間は35万5千6百円(税別)で、小保方さんの自腹だそうである。

会見の模様はテレビ放映されていたが、生番組と編集後ではニュアンスがちがっていた。質疑応答で、彼女は何度も間をあけて考え込みながらしゃべっている場面を、意図的にテキパキと都合のいいようにつないで、(彼女を)批判的に進めようとしている番組があった。そのシーンに挟んで、インタビューでリケジョの卵たちが、彼女への否定的な意見を言うシーンをつないでいる。相変わらずの報道のトリックで、やり方がきたない。

 

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会見で、小保方さんはいくつもの研究所を渡り歩いてきたと言っていた。自己流で走るところがあるため、論文の作成に関し、自分の不注意、不勉強、未熟さで迷惑をかけたことを詫びた。テレビなどでは科学者や識者たちが、論文の書き方も知らず、添付写真の改ざんなど、とんでもないことである、とのお説教の嵐であるが、私はそんなことにはまったく無頓着である。問題はSTAP細胞の存在が、本当なのか嘘なのか、ということだけである。

実技と論文の得手不得手があってもおかしくないだろう。論文の書き方を熟知してから、世界的な大発見ができるというものでもないはず。餅は餅屋で、論文専門のゴーストライターがいてもいいとさえ思っている。

「叩き上げのスキル」が売り文句の『ドクターX』で、米倉涼子さん演じる外科医・大門未知子のように、小保方さんにも「私、失敗しないので」と堂々と胸を張っていただきたい。あのドラマで、よく対比されるタイプは、頭はいいが手先の不器用な外科医たちである。そんな医者には死んでも手術されたくない。

STAP細胞が実証できるのなら、小保方さんには「壮大なうっかりさん」キャラで売り出してもらいたい。そして、憎き奴らを見返してほしいのだ。

勧善懲悪で悪の対象は、もちろんマスコミや報道メディアである。そして、そして忘れてはならぬ理研である。ドラマは悪役が憎ければ憎いほどおもしろくなる。

 

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はるか年下の女の子を庇(かば)える上司のいないことの情けなさ。ましてや、本人不在の会見でそろいもそろって、小保方さんひとりの責任へとなすりつける行為。理研の上層部たちは、小保方さんに情報発信もさせなかった。正式な面接は一度のみで、ほとんど小保方さんにしゃべらせなかったとか。あとの調査のヒアリングはすべてビデオ会議であったという。人間は、対応やリアクションで本質がわかる。小保方さんは外様扱いにされていたのかわからないが、それにしてもいい歳をした男たちが情けない。

理研内部でも、小保方さんがユニットリーダーのユニット研究内容はシークレットだったとか。小保方さんに託して、理研の名をあげたかったとも考えられる。そのため、それを受けた彼女も手柄をあせり、未完成のまま発表してしまったのでは、とも推測していたが、ご本人の会見ではちがうようである。最初の理研側の会見では、彼女を出さない方針だったのがとても不自然であった。

 

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理研発生・再生科学総合研究センターの副センター長であるS氏は、2012年にノーベル医学生理学賞を受けた山中教授と、ライバル関係にあるそうだ。そのS氏が小保方さんの指導役なのである。この方は、STAPの論文のかなりの部分にも関わっているらしい。

山中さんに先を越されたS氏としては、小保方さん以上にSTAP細胞を成功させたいと思っているのではないか。

小保方さんの会見のすぐあとに、S氏が「STAPは本物の現象」だと発言して、近日中に会見を開くとか。ここにきての動きがおもしろくなってきた。やはり、小保方さんの本人会見で、「STAPはあります!」と言い切ったことは大きな進展である。

 

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理研がこのSTAP騒動で、調査猶予の余裕があるのにもかかわらず、結論を出すのが早すぎた理由として、「特定国立研究開発法人」への指定のあせりが取り沙汰されている。

指定されると、ノーベル賞クラスの研究者を(高給で)優遇でき、優秀な人間を集められる。そして、大きな研究成果が生まれ話題になれば、さらに研究費が潤沢に入る、という腹積もりのようだ。

研究の成果や売名行為が必要なのは、小保方さんより理研の方ではないだろうか。だからこそ都合が悪くなると、サッサと彼女ひとりのせいにしていた。

いずれにしても、小保方さんの上司であるS氏の会見は楽しみである。脇役や悪役も具体化されてくると、ドラマはどんどんおもしろくなる。どういう結末が待っているのかはわからぬが、「これが目に入らぬか!」とSTAP細胞をかざす小保方さんを前にして、ひれ伏す理研幹部たちとマスコミ陣、というラストシーンならさぞかし愉快であろう。