日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

短所は据え置きで長所を伸ばしながら引き寄せることが一番大事

 

現役時代の長嶋選手は、打撃、守備、走塁すべてにおいて、野生的であり、しなやかで美しい動きだった。そして、明るく、お茶目で、とにかく華やかな選手である。

その動きこそ最大の長所であるが、勢い余ってヘルメットが吹っ飛ぶ空振りの三振や、なんでもない平凡な三塁ゴロを豪快にトンネルしたり、はたまたホームランをかっ飛ばし、うれしくなって前のランナーを追い越してアウトになったこともある。

積極的、ポジティブの代名詞のような長嶋選手も、裏を返せば大いなるおっちょこちょいなのである。しかし、おっちょこちょいだからこそ、ためらいもなく記憶に残る名プレーに挑み、名場面を量産できたのだといえる。

 

711 712

 

禁煙ができないと悩む人は、自分の意志が弱いなどと悩むことはない。一度吸い始めたものを途中でやめないということは、なによりの強い意志である。ただし、からだに異変を感じたり、金銭的な重みを感じるのであれば、アイデアを捻ってやめる方向に持っていく必要があるだろう。

大きな声では言えないので小さな声で言うが、私は未成年の頃から38年間吸い続けてきた煙草を、苦労もなくやめた。煙草の大幅値上げをかんたんに目論むバカな政治家に腹が立ち、彼らに必要以外の税金を託したくない。その強い信念が芽生えたからである。

三日坊主の私は、お酒や好きなことを3日も抜くことはできない性分である。もちろん、煙草だって1日たりとも欠かしたことがない。その意志の弱さをよく知っているため、まずは三日辛抱できるか試してみた。だめなら、おバカな政治をがまんするしかないが。もしがまんできたら、あとはスラスラ続けられるのではないか、という自信を感じた。そして、3日間クリアできた。それ以来1本たりとも喫煙をしていない。それでも、煙草が夢に出ることもある。もし、いい政治家たちがいて、煙草の大減税をしてくれれば、すぐにでも喫煙してみたいのであるが。

 

713 714

 

三日坊主の逆手のように、人それぞれ自分流の「引き寄せの法則」を見つけていくと、できないと思っていることが、案外かんたんにできてしまうかもしれない。

類は類を呼ぶ。友は友を。映画、読書もそう。なにかのきっかけで、自分にとって良質なものに出会うと、良質の連鎖が起きることがある。

私は楽しい酒盛りが大好きである。酔うと気前よくなる人も多いだろうが、私は誉め上戸でとにかく人を誉めたくなる。素面のときは、相手の短所が気になるくせに、いっしょに飲むと長所しか見えなくなるのである。短所の部分が頭に浮かんだとしても、それさえも誉めたくなってしまうのである。営業の仕事は長いが、一度飲んだお客さんから、その後もお声のかかることがよくある。それも、お客さんの奢りで。

 

715 716

 

飲み仲間の友人もおもしろい方ばかりである。インターネットが始まってすぐの頃に、ネットで知り合った友人は、私のハンドルネームをあれこれと考えてくれる。ちなみに先日は『ネコ系モグラ狸こたつむり ガチャへい』と、肩書入りのハンドルを命名された。こういう友人と飲むと、最初から最後まで漫才のようである。もう長い付き合いで、おたがいの生活で深刻な変化もあったが、いつも笑い合っていられる。

物事には裏表があり、表の明るい面を見るように心がければ、生き方も変わってくる。肯定的に考える癖がつき、人生を楽しいものに変えていくことにもなる。裏を見たければ同様に裏の部分が引き寄せられるであろう。自分の生き方を自分で決め、それが自分に合った答えであるとしかいえない。表を見続けることはむずかしいことではない。視点の角度を変えて見たり、自分の都合のいいように眺められるか、なのではないだろうか。

いっしょに飲みながら、長所を人に教えてみると、本人は気が付いていないことがよくある。とにかく欠点ばかりが気になっているようだ。本人も周囲の人もなかなかわからない長所を発見して、教えてみることは、相手も喜ぶし自分も楽しくなる。

 

717 718

 

ロボットダンス、エビケンゾンビで有名な蛯名健一さんは、「見せ方で世界をアッと言わせたい」と、テレビで言っていた。身長160センチのアジア人をだれが雇うだろうか。ハッキリもの言わなければ相手に食いつぶされる。ご自身のパフォーマンスについては、「海苔弁当」なのだ、と。それぞれのおかずのクォリティは高くないが380円。パフォーマンスは2流でも、自分だけのオリジナリティあふれる演出が売りである。

本場アメリカで売り出すことについては、たいへんだと思うのは先入観であって、本場だからこそこちらの方がかんたん、ということがある。本場では、決まりきったことができない人も多すぎる、という。

常識にとらわれていては新しい発想が生まれない。常識とは、みんながそう思うことや、そうすることである。新しい発想とは、みんながしないことを考えること。

短所と長所は表裏一体である。欠点を直そうと費やす時間は長くてたいへん。その時間は長所を伸ばすために使えば有意義であるはず。なんといっても、自分の好きな部分を伸ばすのであるから。長所に対してアグレッシブであることが大事なのである。