日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

京都の歌における女と男の情景

 

インターネットで、京都を歌った流行り歌を検索してみたら、たくさん出てきた。知っている曲も多いが、まったく知らない曲もある。楽曲でも京都のロケーションの良さで、歌詞からの情景が浮かびやすい。ただ、いくら京都だからといって、ここまで依存されても困るのではないか。そういう曲もあるようだ。

 

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まずは『女ひとり』という曲。「京都 大原 三千院」で始まり「恋に疲れた女が一人」登場するわけだ。「結城に潮瀬の素描(すがき)の帯が」とあるので着物姿なのであろう。和服は京都の町によく似合う。それはいいのであるが、恋に疲れた女とはどういう症状なのであろうか。

旅の疲れなら睡眠をしっかりとるとかすれば元気になれるであろう。恋の疲れとなれば、げっそりと頬がこけて蒼白い顔をしているのかもしれない。もしかして、あの怖い映画の貞子さんのような形相なのかもしれない。そうなると、京都もかばいきれないのではないか。できることなら京都に来る前に、地元の病院へ先に行ってもらった方がいいだろう。

 

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恋に疲れた女がやって来たと思えば、さっさと彼女に見切りをつけて京都に到着する男もいるようだ。『なのにあなたは京都へゆくの』という曲では、「燃える腕でだきしめて『永遠の愛』」を元カノに誓ったというではないか。

「なのにあなたは京都へ行くの 京都の町はそれほどいいの この私の愛よりも」と切実に訴えられても、鼻歌まじりで京都に向かったそうな。こういう薄情なヤツは、やはり東京の男なのだろうか。

 

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かと思えば、京都をおさらばする男もいる。『ひとり囃子』という曲では、「生意気言ってた私の頬を 音立て殴って欲しかった」と健気(けなげ)に反省する女を振り切って、「私ばかりか京都まで 捨ててどこかへ行った人」と泣かせる男。

ただ、ここで問題点がひとつある。捨てられたのはあくまで「私」だけであり、京都は巻き添いをされて、迷惑しているのではなかろうか。

 

最後にこれを書くためにあれこれネット検索をしていたら、長渕 剛さんの名曲を見つけた。おそらく初期の作品だと思うが、私はまったく知らなかった。

 

 

今週のお題「紅葉」