日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

縁のない所

サンリオピューロランド。口に出して言うと、舌を噛みそうな名前だ。期限切れ間近の割引券をいただいたのであるが、自分たちには必要のないものである。ちょうど、行きたいという人がいたので差し上げようとしたら、場所がわかりにくそうであった。

私はここの前の道も、仕事でよく通っているので、結局 私の運転で出かけることになった。いつも車で通りがてら見るたびに、まだがんばってやっているのか。経営はうまくいっているのだろうか、などと考えながら運転していたが、いざ自分で行ってみるとその盛況ぶりにおどろいた。開園30分前には長蛇の列ができていた。

 

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さて、中に入ってみると、何が何だかよくわからない。もちろんキティちゃんくらいはわかるが、今までにこういう所へは来たことがなかった。自分の子どもは男ばかりで、ディズニーランドや遊園地によく連れまわしたが、さすがにサンリオピューロランドへ行きたいとは言ってこなかった。

この園内でも、小さい男の子はいるが、女の子が圧倒的に多い。学生や社会人の若い女の子たちもキャーキャー言ってはしゃいでいる。その光景を眺めながら、私は居場所がないようで落ち着かない。ベンチなどもあって座れるのであるが、あまりにも可愛いものばかりで腰が浮きそうになる。

 

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ここも、ディズニーランドと同じにテーマパークということになるのであろうが、私はディズニーランドの方なら確実に落ち着ける。たしかに、ディズニーとは子どもの頃から馴染みが深い。

男の友人でも、ディズニーランドが好きで、よく出かける者がいる。老若男女問わず、違和感を持たずに過ごせる場所なのであろう。かたや、サンリオピューロランドでは、仮に男であっても強固な「女の子ごころ」の持ち主でなければならないのかもしれない。

 

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さりげなくまわりを見渡してみると、家族連れのお父さんたちは居づらそうにしている。お母さんと娘さんたちはルンルンであっちこっちを見て回る。お父さんたちは荷物の番をしながら手持無沙汰である。

そして、笑ってしまうのは、(遠方からいらっしゃったのであろうか)大きなスーツケースの番をしているお父さんたちである。なにがおかしいのか、って、そのスーツケースにはキティちゃんの顔がデカデカと貼りついている。何組ものご家族がキティちゃん柄のスーツケースをご愛用なのであろう。スーツケース自体は可愛くて微笑ましいのであるが、それを手にしてつまらなそうに番をしているお父さんたちの顔がなんともいえない。

私はすることもないので、大きなモニターに映るおかしな夫婦(私たち)の記念撮影をしていた。