とても居やすい場所
なんの変哲もない森林公園である。暑い日差しの道路から、秘密の扉のような入り口がある。入ってすぐのところのベンチに座ると、そこはもう別世界である。
まず、ここでiPodの音楽を聴きながら缶ビールを飲む。好きな曲とオーバーラップするように、鳥や虫の声、木々の囁きも聴こえてくる。
光と影の織りなす幻想的な空気を感じる。あとで、写真を見るとそれらしきものはまったく見えないが。きっと、ほろ酔いの幻覚なのかもしれない。
実は、ここへ来てまともに写真を撮れたことがない。「うわぁぁ、いいなぁぁぁ!」との気持ちだけが先行しているからなのであろう。
光と影が中和して、園外の暑さを忘れさせてくれるからいいのかもしれない。たまに行き交う散歩中の人々も、とてもいいお顔である。
この夏はいろいろなところへ出かけたが、自分の一番居やすい場所で過ごすのもいいものである。今週のお題「2013年、夏の思い出」にちょうどいい。