日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

電車の席

朝の通勤列車で座れたときは、読書をしている。
目的の駅に着く前には本をカバンにしまう。
最近気が付いたのであるが、そういうときに反対側を向いて立っている乗客がさりげなくこちらを窺ったり、急に私の前に立ってつり革を持つ人もいる。
空席をねらって座ろうとする乗客がひとつの席を争っているようなのだ。

そういえば、かつて長距離通勤をしていて、まったく座れないときに、目の前に座っていた男子学生が途中下車をして、その席に座れたことがあった。それからは、その学生の顔を憶えておいて、彼の前に立つようにしていたのだが、他の乗客たちも同じことを考えているらしく、学生の座る前の立ち席の奪い合いのような状況におちいった。私はバカらしくなって身を引いたが、当の学生は、またか・・というようにうんざりした顔になっていたのが印象的である。

あるとき、私の右ふたつ隣に座っていた人が、私の目の前に立っていた人へ声をかけた。
知り合いの方がそこにいたのに気が付いたという様子である。そして、自分はまもなく到着する駅で降りるからここへ座りなさい、と促した。私の目の前に立つ人も一度は遠慮の言葉を発していたが、結局そこへ着席した。

そのやりとりをなにげなく見ていて、なにか違和感を感じた。
席を知人に譲った方の前にも、立っている乗客がいたからだ。それがなければ譲っても問題はなかったのであろうが、座っていた本人がすぐ降りる立場で、そのあとの空席に座る人を自分で決める権利がないのではないか、という気持ちである。
とくに、その席の目の前に立っていた乗客に対する配慮がまったくないように感じたのだ。

これが、お年寄りや体の不自由な方へ譲ったというのなら、清々しい気持ちにもなれたのだろうに、なにかルールなきルールを踏みにじっているような思いでいっぱいになった。

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