日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

同時代を背景にした二つの映画

ベンチャーズをよく聴くという関連から『青春デンデケデケデケ』という映画を観たくてたまらなかった。封切公開当時にも興味を感じてはいたのだが、映画館まで足を運ぶことはなかった。その作品をやっと、DVDで観ることができた。

舞台は1960年代の四国・観音寺市で、ベンチャーズの影響を受けた少年が高校入学後ロックバンドを結成し、ロックに明け暮れるメンバーと(バンドの)技術顧問の5人の高校生活を描いている。

原作者の芦原すなおさんによると、題名の「デンデケデケデケ」はベンチャーズの曲でおなじみのトレモロ・グリッサンド奏法のオノマトペからで、通常は「テケテケテケテケ」と表現されるのだが、代表曲『パイプライン』のそれは「デンデケデケデケ」そのものであるとのこと。バンドはベンチャーズ初期と同じ構成の4人であるが、技術顧問がいっしょに行動をする。この技術顧問が若き日の原作者だとか。

屋外シーンを中心に16mmカメラを3台用意し、照明に自然光をうまく利用して、同時に回し続けるという手法が取られた。そのため、メンバーたちの会話は自然でリアル感がたっぷりである。また、ロックをはじめとする当時の音楽も多数使用されている。
三田明さんの『美しい十代』や橋幸夫さんの『チェッ チェッ チェッ』などもバンド演奏されて微笑ましいかぎりである。

そして、音楽担当は久石譲さん。 演奏指導は、ななな...なんとエド山口さんである。
エドさんのベンチャーズサウンドは生のステージで聴いているが、その上手さに圧倒された。機会があれば何度でも聴きに行きたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、『青春デンデケデケデケ』を観たあと、昔 夢中で観たある映画を思い出した。
アメリカン・グラフィティ』である。

1960年代のサンフランシスコ郊外の町を舞台に、アメリカの高校生の体験を映像化した作品。1962年の夏、多くの登場人物が旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの出来事を追う一夜の物語である。

監督、脚本のジョージ・ルーカスは、自身の高校生活をベースに青春映画の制作に着手し大ヒットした。
若きハリソン・フォードなども脇役で出演しているが、低予算で製作されたため「興行的に最も成功した映画」とも言われている。
そして製作は、あのフランシス・フォード・コッポラゲイリー・カーツといっしょに参加している。

当時ラジオでよくかかったヒット曲、現在ではオールディーズと称される楽曲が全編に散りばめられる。のちのオールディーズブームのきっかけはこの作品から、といっても過言ではないだろう。また、実在のDJウルフマン・ジャックを本人役で登場させている。全曲が収録されたサウンドトラックも大ヒットし、現在も人気が高い。

余談であるが、ウルフマン・ジャックといえばその独特の語り口と声で、桑田佳祐さんのあの歌唱法に大きな影響を与えた、という話も記憶している。

それぞれの若者たちが、分岐点として激しく燃焼した一夜の物語であるが、楽しく観終わった後、若者たちのこれからの道のりへ夢がいっぱいに詰まったエンディングを背景にしたテロップには衝撃を受けた。

同時代で同じ旅立ちなのだが、日本には高度成長に向かう繁栄があり、かたやアメリカはヴェトナム戦争で若者たちの徴兵が待ち受けていたり。そして、希望に満ちた人生をほんの数年後に断ち切られる登場人物たちの運命が待ち受けていた。

若き日のそのときを、すばらしい音楽に囲まれながら精一杯にエネレギーをあふれさせていた彼ら。日米でも心はまったく同じだったはずである。その彼らと自分が同年代だと思うと感慨深いものがある。

広告を非表示にする